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ティナ・ターナーというエンターティナー

R&Bの女王、ティナ・ターナーこと本名アンナ・メイ・ブロック・バークは僕の大好きなアーティストの1人。1939年テネシー州生まれの彼女は御年81歳のベテランシンガーだ。

1993年公開の自身の伝記映画「TINA」を観た時は衝撃を受けた。酒と薬に溺れた同じく歌手の元夫であるアイク・ターナーからの壮絶な虐待から立ち直り、1人のシンガーとして成功していく、ざっくりと言うとそういう映画だ。

アイクとはアイク&ティナ・ターナーとして、1960年から16年間デュオを組み、数々のヒットを飛ばし、グラミー賞も受賞した。

そんなアイクとは1978年に離婚。アイクは2007年に薬物の過剰摂取で他界。

離婚時、ほとんど無一文だったティナは1984年に「プライベート・ダンサー」のヒットをきっかけにソロシンガーとしての地位を確実なものにしていく。40代での遅咲きのスタートだった。

2013年にはアーウィン・バックというドイツのレコード会社のお偉いさんと再婚している。ところが、健康面では高血圧、めまい、腸癌、腎臓疾患症、腎臓移植手術と長い間、数々の病歴を持っている。

そして、2018年には息子のクレイグが拳銃自殺で亡くなってしまう。59歳だった。
それでも、彼女は強く生きていくことを誓い、とあるインタビューで次のように答えている。

「さまざまな心の痛みを経験して、それを乗り越えるたびに強くなっていく自分を感じているわ。そして、今私が生き残ってここに存在していることの意義を何とか理解できるようになったと思うの。」

本当に強い女性なんだと思う。

そんな彼女の歌はたくましく、力強い。
画像にしたアルバムは2009年。彼女が70歳の時のライブアルバムなのだが、一緒に収められているDVDを観てもステージを駆け回り、熱唱する姿がとても70歳とは思えないパワフルさ。

僕の母が78歳。元気ではあるが、とてもこんなステージはこなせまい。と言ったら怒られそうだが。

嫌なことがあったり、落ち込んだりした時はこのアルバムを聴くと、とてつもない元気がもらえる。ティナの歌声に何度助けられてきたことか。

そして、なんと彼女の新しいドキュメンタリー映画、やはりタイトルは「Tina」が今年の夏に世界各地で劇場公開されるらしい。これは楽しみ。観に行かねば。

先述のインタビューの最後に「私にとって年齢は単なる数字にすぎないの。80歳になっても、心はいつも16歳よ!」と答えているティナ。いつまでもパワフルな歌声を聴きたいし、元気を与えて欲しい。

ビバ!ティナ!

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