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ダイニングテーブルの選び方③〜サイズ編


ここで悩む方も結構多いのではないだろうか。

部屋の広さ、家族の人数や身長体格の違いなど、選ぶ基準は多い。

まず第一に考えたいのは家族の人数

1人あたりの食事スペースは最低でも、
「幅60㎝×奥行35〜40㎝」とされている。

仮に4人家族の場合。
単純計算だと、
「幅120㎝×奥行70〜80㎝」のテーブルとなる。

しかし、これは最低限食事が可能なスペースであり、食事を楽しむスペースではない。

隣向かいに対してストレスを感じない距離感を保つには、1人あたりのスペースを、
「幅70㎝×奥行40㎝以上」
を目安に選びたい。


この計算だと、

4人家族がストレスなく食事を楽しむのに必要なテーブルサイズは
「幅140㎝×奥行80㎝以上」となる。


テーブルの広さより生活動線を優先しよう


よくある失敗例が、「大は小を兼ねる」と言って大きめのテーブルを選んでしまうことだ。

たしかにテーブルが大きいほど沢山の料理も乗るし、来客時の対応もできる。
場所が許せば大きなテーブルを置くのは理想的である。

しかし、ダイニングで大きく空間を占めてしまうのは注意が必要だ。
それは人が通る通路、いわゆる「生活動線」を塞いでしまいかねないから。

生活動線は、人が正面を向いて無理なく通れる幅で最低60㎝、出来れば70〜80㎝を確保したい。

なので、
①ダイニング周りに何があるのか
②ぶつからずに人が通れるか
③椅子を引いた時に壁や棚にぶつからないか

を考慮して選ぶと良い。


高さも大事な要素

日本では多くの場合、ダイニングテーブルの高さは70㎝前後で作られている。

なぜ70㎝なのか?
一般的にテーブルの高さは椅子に座ったときの快適さを考慮して設計されており、70cmの高さは多くの人が食事や作業をする際に自然な姿勢を保つのに適している。

なぜ70㎝なのかについては、日本の成人男性の平均身長を元に割り出すと答えが出る。
日本人男性の平均身長は171㎝(年齢や地域で若干異なる)。
ここから人間工学に基づき以下のような計算式で割り出してみよう。

①まずチェアの座面高を計算
171㎝×0.25=42.75㎝
ここから1㎝引いた41.75㎝が理想的な座面高となる。

②差尺を足す
差尺とは、チェアの座面からテーブル天板面までの距離を言う。
一般的には27〜30㎝が理想とされる。

①で導き出した座面高41.75㎝に、差尺(間をとって)28.5㎝を足すと70.25㎝となる。
これがダイニングテーブルの天板高は70㎝前後が多い理由だ。

多くの家具メーカーがこの高さを標準とすることで、椅子やその他のダイニング家具との互換性が保たれ、消費者がセットで購入しやすくなっている。
しかし使う人の身長にバラつきがある為、①②を参考に自分に合ったテーブルの高さを選んでもらうと良い。




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