チームは生きもの。
遠い存在だったプロサッカークラブ。
憧れだったプロサッカー選手。
プロフェッショナルとは、自分とはまったく違う感覚の、違う次元で成り立っているものだと思っていました。
ただ、今チームが勝てていない状況で、みんなが苦しみ、悩み、そして日々色んな事案が発生する中で思うこと。
それは、プロサッカー選手・チームといっても普通の人間がやる、普通の集団。
その日の気分や個々の価値観、少しの気持ちのずれがチーム全体に微妙な影響を及ぼして少しずつ歯車がずれることもある。
ボタンをかけ違えれば、小さな綻びでもバランスを崩して簡単に崩れてしまう中で、誰かがなんとかしようと引っ張って、それに食らいつく人が現れて、少しずつその固まりが大きくなっていく。
一度壊れて修復する、綻びが出て、また見直して修復する。この作業の繰り返し。
昨日の試合開催も、多くの関係者のおかげで試合が成立しました。
最終的には開催要件が揃ったということで試合が成立はしたけど、安全性が100%確保できるとは誰も明確には言えない状況下で、ギリギリまであらゆる可能性を議論し、調整しここまでこぎつけられたことはポジティブでもあり、今後のための学びとしてJリーグ全体・クラブ、それだけじゃなく行政を含めて早急に検証すべきポイントが沢山あると感じました。
クラブから複数の陽性者が出ている中、大切な家族もいて、本当に不安を感じながらでもプロフェッショナルとして戦ってくれた選手には拍手してもらいたいし、批判やブーイングで迎えられるべきではない。とにかくこの不安の中立ち向かってくれた選手には敬意を表したいです。
「プロだから」そう言って選手は試合に臨んでいるので、パフォーマンスに関して様々な声があるのは当然で、時には批判的な声もあがるのは当然あると思います。
情けないプレーをした時の批判やブーイング、これはプロである以上切っても切り離せないのかもしれないけど、こういう時言葉は刃となって結構ささります。
SNSの時代だからなおさら、メディアの批判的な見出しよりも、個人からの飾らない言葉での批判は匿名であっても刃のように刺さり、胸が痛くなります。
(もちろんお金を払って観に来てる、本気で応援してるから不甲斐なく感じて出る批判もあるのは承知してます。悪気は無く言葉にしている人もいると想像します。)
逆に、そんな時代だからこそ個人からの励ましやエール、応援してくれる声や一緒に戦ってくれる姿勢は真っ直ぐに選手にも届きます。
部下のマネジメントでもそうだけど、人のあり方を変えるのは難しい、だから自分の見方やアプローチ方法を変えてみるというのは大事なこと。
チーム全体を変えるのは個の選手を変えるよりもっとパワーがいるし、自分だけではどうにもならない事の方が圧倒的に多い。
けど、先頭に立つリーダーがいて、小さくても賛同する人が少しずつ増えてきて、その連続が良い方向に向かうと思います。
もうシーズンも半分近くきてしまって、待ってる時間の余裕はない。
プロである以上責任も期待も背負って戦うので、お客さんも必要な期待、要求はして良いと思います。
ただ、チームは日々刻々とその状態が変化する”生きもの”のようなもの、様々な外的な不安とも対峙するのはみんなと同じ。
その前提でもう一度ともに戦うにはどうすれば良いか、みんなが小さくてもポジティブな力となれるにはどうすれば良いか考えたいと思いました。
よろしくお願いします🙇♂️