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予感めいたものなど、何ひとつなかった。

東野圭吾「秘密」

という、ミステリー小説の書き出しとまさに同じ状況でした。

入院前日、2023年10月8日の朝7時頃。
お腹の左側、胃とおへその間ぐらいが痛い。
どんな体勢になっても痛さは変わらない。

原因が何かわからず、妊娠中で胎児に何かあってはいけないと思い、
夫を起こして、徒歩2分の産婦人科に車で連れて行ってもらう。
エコー検査で「おしっこ溜まってますね、出してきてください」と言われる。

余談ですが、妊娠すると頻尿がすごいんですよね。
妊娠するまで知らなかった。
後々わかるのですが、この時点で尿検査をしていれば尿管結石と判明していたはず。

無残にも排出されるおしっこ。
すっきりとした膀胱。
ああ、おしっこがキモなのに。

診察室に戻って内診。
胎児に問題はなく、診てもらっている安心感からか痛みが収まってきた。
2〜3日排便がなかったので便秘を疑われ、
薬をすすめられるも便秘ならどうにかなるだろうと薬を断る。

産婦人科からの帰り道、
吐き気がして赤信号で止まっていた車から飛び降りて
橋の上から川に向かって吐こうとするも吐けず。
端から見ると、思い詰めている人に見えたであろう。
吐き気も尿管結石の症状のひとつだなんて、この時は知る由もなかった。

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