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物理療法(水治療法)

水治療法とは

水の力学的作用と生理学的作用を用いて、身体機能障害や心理ストレスを改善・軽減し、社会的・心理的に良好な状態にする治療法。
・力学的作用(浮力・圧力、水の抵抗・静水圧)
・可動性運動のしやすさ
・温冷作用
・バランスなどがある。

特徴

水の特性による作用
水の温度+温・冷刺激による作用+四肢の自動・他動運動可能

浴槽を使用し身体の一部をみずに浸す部分浴と全身を浸す全身浴・プールを使用した水中運動がある。

部分浴

浴槽に身体の一部を浸すもの(前腕・下腿)。
部分浴に気泡や渦法が発生する装置を用いた装置を使用することが多い。(比熱が高いから温冷両方の効果を高めやすい)

全身浴

浴槽に身体全体をみずに浸すもの。
気泡や渦流が発生する装置や備えた浴槽を使用することが多い。
(比熱が高いため体温の上下降のし過ぎに注意)
特殊な浴槽:ハバード浴・水中トレッドミル

水の抵抗

抵抗は運動速度と物体が水に接する面積に比例する。
抵抗は物体の大きさや形状に影響する。
抵抗は運動速度と物体が水に接する面積に比例する。抵抗は物体の大きさや形状に影響する。

粘性抵抗(摩擦抵抗)

粘性によって、水中で物体が動くときや流動する水中で物体が静止しようとするときに受ける。
水と物体の速度差を減少させる作用。身体が動きづらい。
接触面積と比例し運動速度2倍に比例する

渦抵抗(形状抵抗・圧力抵抗)

移動する物体の後方にできる渦(逆方向に回旋する2つの渦による)陰性抵抗。
物体へ垂直な圧力で形状により大きく異なる物体が動いている正中から受ける圧力と後方に発生する渦による圧力がある。この渦により圧力は物体の後方で低くなり後方に引く力として作用する。

造波抵抗

移動する物体の前面に波が形成され、水面が高いくなることで抵抗。
物体が動いたときに水面上にできる波。この抵抗は波をつくることによりエネルギー損失による。

参考文献
奈良勲:標準理学療法学 専門分野 物理療法学、第5版第1刷、医学書院、2020。



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