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【マシュマロ返答】続・全く絵が描けなくなった


こんにちは。びねつです。

今回は以前のマシュマロ返答への返答がきましたので、内容の共有&感想を書いていきます。※【マシュマロ返答】全く絵が描けなくなったの返信です。



続・全く絵が描けなくなった

こんばんは。 以前「絵が全く描けなくなった」というマシュマロを送った者です。丁寧な返信を本当にありがとうございます。 あの後noteを読み、自分が良い方へと向かっている気がしてとても嬉しいので、ご迷惑かもしれませんが経過を送ります。 長くなってしまったため無視しても大丈夫ですし、返信も不要です。

>質問者さんは質問時点でモニターに向かうことと同じくらい好きなコンテンツを摂取していましたか?
文章を読んでハッとさせられました。 ひたすら楽しく絵を描いていた頃はアニメやゲーム、漫画など自分が好きそうなものに片っ端から手をつけていました。すっかりそれを辞めてしまっていました。

辞めた理由を考えてみて、
・当時絵をアップしていたTwitterアカウントでの絵以外のいざこざが多すぎて疲れる
・自分が積極的にファンアートを描いていたことによって、ファンコミュニティ内で問題(いわゆるオタクの炎上)が起きると度々関係者のような扱いをされてしまい精神的に疲れる
その結果「そもそもなにかにのめり込むのをやめれば疲れることはないのではないか」と思い全部を遠ざけてしまっていました。

そして、自分が創作イラストを描きたいと思うきっかけが「ハマった作品の雰囲気でオリジナルキャラを作ってみたい」というところにあったことにも気づきました。和風ファンタジー漫画にハマって、自分の好きな要素だけをピックアップしたオリジナル剣士も描いてみたくなる、みたいな感じです。
根っこの部分がオタクで、二次元コンテンツが大好きだったからこそ続いていた趣味でした。

びねつさんが想像した通り、自分は絵が仕事でもなく、他者からの評価も全く気にならないタイプです。
描く→完成させる→SNS等にアップロードする
という一連の流れを完了することで達成感を得ていました。

アップロード後のいいねの数、コメントなどは正直どうでもよくて、それを巡って揉め事が起きることの方が負担です。

また、絵に対して筋肉のつき方がとか、バランスが、服装の間違いが、など色々言われるのが面倒になり、目標クオリティが上がりすぎたのも筆が進まなくなった原因のひとつかと思います。 好きな絵を好きなように描く、という当たり前のことができなくなっていました。
このあたりが自分と向き合ってみて気付けたことです。 続きます

続きです
>苦しみを受けることで「絵を描きたい」という気持ちを忘れないようにしているように私からは見えます。 全くその通りでした。
なので、無理やり毎日絵を描こうとするのは辞めることにしました。 ただ全部やめるとなると不安ですので、自分の中でルールを決めて実行することにしました。
・自分が好きな絵を見つけたら模写やトレースをしてどこが好きだと感じたのか具体的に探す
・今まで後回しにしていたことを意識的に優先して行い、絵に活かせたらラッキーくらいに考える
・絵が描きたいと思った時は描いていいし、完成しなくても線一本でもとりあえず保存する
といった感じです。

早速配信でいいやと後回しにしていた映画を映画館で観てきたのですが、大画面で観る映像って楽しい!と思い感動しました。

他の人の話を聞いてみるのも実行しようと思っています。
パソコンの前に座っても今のままでは何も進まないので、今までそれに費やしていた時間で友人を誘ってみてカフェにでも行こうと思います。
ずっと一人で悶々としていた気持ちをびねつさんに(一方的にですが)聞いていただき、少し冷静になれたような気がします。誰かに相談することの大切さも改めて感じました。
私が絵に求めていたのは「作品を完成させてアップロードした」という事実から生まれる達成感でした。その気持ちは今のところ絵でしか手に入らないものです。
今まで後回しにしていたことを経て、絵以外でも自分が達成感を感じられる何かが見つかったら良いなと思っています。
長々と失礼しました。びねつさんの返信をいただけて本当に良かったです。 デザフェスギャラリーでの展示へ行く予定ですので、当日を楽しみにしています。 本当にありがとうございました。


感想

相談者さんが良い方へ向かっているとのご報告が来たときには自分のことのようにうれしかったです。内容を読み込んでみると相談者さんの冷静な分析眼、確かな行動力が確認できて、事態が好転したのも当然のことだと納得できます。


辞めた理由を考えてみて、
・当時絵をアップしていたTwitterアカウントでの絵以外のいざこざが多すぎて疲れる
・自分が積極的にファンアートを描いていたことによって、ファンコミュニティ内で問題(いわゆるオタクの炎上)が起きると度々関係者のような扱いをされてしまい精神的に疲れる
その結果「そもそもなにかにのめり込むのをやめれば疲れることはないのではないか」と思い全部を遠ざけてしまっていました。

自分は絵が仕事でもなく、他者からの評価も全く気にならないタイプです。
描く→完成させる→SNS等にアップロードする
という一連の流れを完了することで達成感を得ていました。

辞めた理由は絵を完成させることで起こり、自分の達成感の発生原理は絵を完成させること。噛み合わない(むしろ悪い意味で噛み合いが良い)それぞれの落とし所を見つけるために臥薪嘗胆的な動きにたどり着いたとすると納得できます。それも今回のことがきっかけで相談者さん本人が高い解像度で理解できています。

その後の行動もとても素晴らしいです。
だいたいの方は行動するにも0→100で行動を決めがちです。体にいいと聞いたら食事のすべてを有機食材に変えたり、次の日から朝のジョギングを始めたりします。それで一週間続けば良いほうでしょう。


なので、無理やり毎日絵を描こうとするのは辞めることにしました。 ただ全部やめるとなると不安ですので、自分の中でルールを決めて実行することにしました。
・自分が好きな絵を見つけたら模写やトレースをしてどこが好きだと感じたのか具体的に探す
・今まで後回しにしていたことを意識的に優先して行い、絵に活かせたらラッキーくらいに考える
・絵が描きたいと思った時は描いていいし、完成しなくても線一本でもとりあえず保存する
といった感じです。

相談者さんの落とし所の付け方はとても素晴らしいです。行動の足し引きは最小に、目的に会った意味付けが絶妙にされています。

そのため足し算にしろ引き算にしろ今あるところから30も40も足し引きしません。せいぜい0-15くらいですね。でもなんのために現状から変化を起こしたいのかが明瞭で有効な足し引きです。

辞めた理由(感情面の動き含む)→理由と行動の理解→今後どうしたいかの判断→現状に合った有効な行動の流れが完成されています。

「つらい経験を創作活動に活かしたい方へ」でも書きましたが、たいていの方は感情面の話を友人等に話して「大変だった」「最低だった」「ありえなかった」等の共感をしておしまいですが、感情を飲み込んで物事の理解に踏み込めるかは人間としての成熟度合いに関わってくることです。

出来事を映画や漫画のように楽しかった、悲しかったといった感動するだけの娯楽と捉えるのが良いならそれはそれでよいですが、それだけ感情の動くことを創作(キャリア)の推進力として繋げられないのは表現者としてももったいないことだと思います。

今回の相談者さんの行動を学びに私も精進していこうと思います。


終わり

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