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先日、支援先企業での新規事業開発プロジェクトのキックオフに立ち会いました。最初に僕が挨拶をしました。「最近は新規事業の立ち上げに限定されず、会社そのものを新たな次元に変化させようとする企業が多いです。外的環境がこれだけ変化するなかで、円安や原料高騰など目の前の逆風に囚われ過ぎず、またこれまでの業態にも囚われ過ぎずに変化していこうと考えている企業が増えているようです」。要は新規事業開発とはいうものの、「目線を高くして新時代を作るつもりで取り組んでください」と言ったわけです。

4月1日に日経新聞で特集されていた「社長、夢は何ですか」を見ると、多くの大手企業の社長が、事業云々に囚われ過ぎず、社会課題に沿って変化していこうと考えているのが分かります。例えば「当社の提供価値である美味しさと楽しさで、人々のウェルビーイングを高め続け、事業を通じた社会課題の解決を収益の源泉とする」と「健康に貢献する企業に変革する。研究開発に立脚した商品サービスで世界中の人々が健康で豊かな生活を送ることが出来る社会をつくる」は、それぞれ別々の社長が語っていることですが、内容はほとんど同じ、ウェルビーイングです。高齢化社会や健康寿命の問題が前提にあります。かつては「自社らしさがない」と言われたかもしれないこれらの類似の言葉は、いまでは「取り組める会社は取り組むべき共通の社会課題」として語られるようです。差別化の概念も変わってきています。

今年6月、僕たち水野与志朗事務所株式会社は設立20周年を迎えます。それに際して、僕たちも「これからの我が社」について社内で忌憚なく議論しました。僕たちにとっての社会課題は「依然、企業の多くが見通しの悪い状況を手探りで走っている」ことです。そして「いまこそ新時代のブランド戦略をもっと発信していこう」と話しました。いま企業には画一的な考え方や古い発想から自由になることが求められています。そこで20周年事業として、5月24日に会社名を「水野与志朗事務所株式会社」から「ビーエムウィン株式会社」に変更することにしました。これまでもビーエムウィンという名前は事業ブランドで使っていましたが「新時代のブランド戦略にはこちらのほうが相応しい名前だろう」と判断し、法人名に格上げしました。

また社名変更に伴いコーポレイト・ロゴも見直しました。旧ロゴは2014年の10周年の時に変えたもので、さすがに経年劣化してきたこともありますが、それ以上にこれからの10年に相応しいデザインを作ろうと考えました。カラーリングのグラデーションは世の中が求める「柔軟性と多様性」に寄り添うことを意図しています。僕たちのコーポレイト・ガバナンスのマテリアリティの一つ、DE&Iを表現しました。そのような諸々の想いを社名変更や新デザインに込めました。そしてこれからも、ビーエムウィンの名前が示す通り、すべてのブランドマネージャー(BM)が勝利(WIN)を味わえるコンサルティングを提供していきます。