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株価評価の基本: PERとPBRを理解しよう

投資を始めるとき、企業の株価が適正かどうかを判断するための指標として、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は非常に重要です。この記事では、これらの指標についてわかりやすく解説し、実際の企業データを用いて具体例を示します。

PER(株価収益率)とは?

定義:
PERは、企業の株価を1株当たりの利益(EPS)で割った値です。この指標は、企業が生み出す利益に対して、投資家がどれだけ支払っているかを示します。

意味:
一般的に、PERが高いほど成長期待が高いことを意味しますが、逆に割高とされることもあります。つまり、PERは企業の利益に対する株価の評価を表しており、投資家がその企業の利益成長性をどれだけ期待しているかを示す指標です。

具体例:

  • サントリーの株価が5613円、EPSが304.71円の場合、PERは  18.4 です。

  • コカ・コーラの株価が60.28ドル、EPSが2.55ドルの場合、PERは23.6  です。

PBR(株価純資産倍率)とは?

定義:
PBRは、株価を1株当たりの純資産(BPS)で割った値です。この指標は、企業の純資産に対して、株価がどれだけの価値を持っているかを示します。

意味:
PBRが1倍の場合、株価が純資産と同じ価値で取引されていることを意味します。PBRが高いほど、株価が企業の資産価値に対して割高であることを示します。逆に、PBRが低い場合は割安とされます。

具体例:

  • サントリーのPBRが1.5の場合、株価は1株当たり純資産の1.5倍で取引されていることを意味します。

  • コカ・コーラのPBRが11.1の場合、株価は1株当たり純資産の11.1倍で取引されていることを意味します。

まとめ

PERとPBRは、それぞれ企業の収益性と資産価値に対する市場評価を示します。これらの指標を利用して、投資家は企業の株価が割安か割高かを判断することができます。サントリーとコカ・コーラの比較からもわかるように、これらの指標は企業の財務状況を多角的に評価するために重要な役割を果たします。

投資判断を行う際には、PERやPBRだけでなく、他の財務指標や企業の成長戦略、市場環境なども総合的に考慮することが重要です。

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