時代に即した組織のアップデートで未来を拓く! 医療業界の信頼を糧に成長を続ける税理士法人アクア
透き通った清流をイメージさせる「AQUA=水」を法人名に掲げ、文字どおり透明度の高い税務・会計を提供する東京都新宿区の税理士法人アクア。実直で丁寧な業務スタイルは多くの顧客から支持されており、特に医業経営者の信頼が厚いことは業界内でも広く知られる。創設以来、顧問先数や事務所規模も拡大の一途をたどっていて順風満帆……と見えるが、代表の副島正雄氏によると、同法人は今まさに過渡期にあり、新たな価値観の構築に邁進しているという。
根幹を成すのは、職員の増加や時代背景に合わせた組織のアップデートを企図する「ブレイクスルーアクア」というコンセプトで、各分野の専任チームが陣頭指揮にあたっている。その具体的な取り組みについて、副島代表と、プロジェクトのコアメンバーである3名のスタッフにお話を伺ったところ、未来に向けたポジティブな視点と、社内改革のリアルな実態が見えてきた。(撮影 市川法子)
医業経営にも強い清く透明な税務・会計
―― 本日は、東京都の高田馬場にある税理士法人アクアの代表でいらっしゃる副島正雄先生と、組織づくりに携わっておられる3名のスタッフの皆様にお話を伺います。まず、副島先生のご経歴からお聞かせください。
副島 はい。私がこの業界に入ったのは、大学卒業後に会計事務所に就職したことがきっかけです。もともと祖父が会計事務所を営んでおり、父もそこで働いていたので、子どもの頃から税理士という存在はわりと身近でした。とはいえ、どんな仕事をしているのかはわかっておらず、「先生」と呼ばれるような立場だということくらいしか知りませんでしたね。就職したのは新宿の大手会計事務所だったんですが、そこを選んだのも周囲が銀行や証券会社を志望する中で、自分は一般的な企業で働くイメージが湧かず、「そういえば税理士という職業があったな」程度の感覚でした(笑)。