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Yes, Andの効用

Yes, Andはインプロで最も大切なマインドセットですよ、と教えてもらったし、お伝えしているし、認識しています。

具体的に何にいいの? って、アイデアをどんどん発想していくとき、既存の枠のとらわれず発想していいですよっていうときに、もちろん使えるんですけど、今日はその「効用」を実際にものすごく感じたことがあったので共有しますね。

その場は、「カスタマーインタビュー」でした。私がカスタマーとしてインタビューされる側でした。「オンラインイベント主催者としてオンラインイベントでの最悪の経験と最高の経験とその他諸々」を尋ねられました。

インタビューを専門としている方ではない限り、インタビュー、人にものを尋ねるって実はけっこうむずかしいことだと思うんです。

聞きたいと思っていることを、相手が心を開いてオープンに話せるような場を作りながら、質問を重ねていく。(詰問ではなく)

そのなかで、自分が答えたことに、相手がコメントしてそれに触発されてまた新たなことに気づき、自分でも思ってもいなかったことが口から出てくる。ことばにしてみて、そうだ、そうだった、と思い出す。

ということが、1時間のインタビュー中、何度も起こりました。

あとから「あれは何だったんだろう?」と振り返ると、それは、Yes, And だったんです。あの場では、たしかに、Yes, And が起こっていて、だからこそ、一問一答みたいなインタビューではなく、広がりのある話ができた。そう思いました。

ずっとインプロを続けてきて、それは「楽しいから」に他ならないんだけど、これって自分の身になってるのかな、何かのスキルがアップしたりしてるのかな、仕事に役立ててるのかなと、うっすら思っていたのですが、「いや、めちゃ役に立ってるやん!!!」と実感したのでした。

文・片岡峰子


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