女性って大変過ぎない? 不公平な男性像と女性像

男らしいとか女らしいとかもうかつに口にできない時代になりましたが、
私は常々女性というのは頭がおかしくなっても仕方がないような環境にいると感じるのです。

子供だろうと大人だろうと男は力強くて挑戦的、女性はお淑やかで物静かというイメージがまかり通っていると思います。しかし男性に求められる男らしさと女性に求められる女らしさを比較するとなんだか女性の方が明らかに負担が大きいように感じるのです。

例えば男の子に対して、クヨクヨするなとか強くなれだとかいう言葉をかける教育はいささか前時代的かもしれませんが男に求められる男らしさとは強さであり自分の主張を通すという力です。

しかし強さというのはそもそも男性にのみ求められるものでしょうか?

自分の意見をはっきり言うこと、苦難に打ち勝つこと、丈夫であること。これは男としての必要条件というよりは一人前の自立した人間としての必要条件であると言えます。つまり「男性はそのうち嫁を貰って自分の家族を築くのだからそれを守れるだけのふさわしい立派な人間になるべきだ。」ということですね。女性が主体として家族を養っていくという考え方がないからこそ男性らしさが強さになるのです。

では男らしさから強さや毅然とした態度を抜くとどうなるでしょう。

強くあることは男らしいとされてきましたが同時に強くなろうとすることもまた一般的に男らしいと考えられます。闘争心が強いというやつです。私の父のように男性の中でも闘争心が弱く、他者にたいして特に優越であろうとしない人間も一定数いますが彼らは男性的だとは一般には思われません。

工学系なども男性ばかりなので何かしら男臭さと関係があるのかとも考えましたが、まず女性に工学を専攻することを進める先生はがあまり多くなく、機械は男の物というイメージが先行しているのが原因でしょう。

こう書いてみると男らしさというのは本能を押さえつけるのではなく開放する方法へ向かっているのがわかります。それは闘争心であったり出世欲であったり、理性的な動作というのは男らしさに入りません。一般に理性に基づいた判断ができる人間は大人と言われます。男であることと大人であることはイコールではないため「男ではあるが子供」という人々が存在することが予測されます、加えて男らしくあることに分別があるかどうかは関係がなく、寧ろ理性によって欲望を抑えている場合男らしくないとみなされることもしばしばあるので男らしい人間が同時に大人であることは少ないと考えられます。

対して女性はどうでしょうか。

昔から何故女子は字がうまいのだろう、大人しいのだろうなどという疑問をもっていましたが後から聞けば「親が厳しかった」や「字が汚いと恥ずかしいから」などが挙げられました。

大人しく、お淑やかで字がうまく料理が出来て家事もできる子供の面倒を見てくれて旦那に奉仕して、労ってくれる。

どないなっとんねん!

男性らしさに求められるのが欲を開放する事で、何故女性にはこんなに色々な頭を使わなけばできないようなスキルの習得が求められるうえで男を立てなければいけないのか。男性がみな男性らしくないように女性もまたみなが女性らしくないのは当然とはいえ、女性らしさとして求められることはあまりにも自己のパーソナリティーと関係のないものが多すぎないかと。

男らしさが開放であるのに対して女らしさは抑圧です。どれだけ自分を殺して男に尽くせるかが女らしさであり、男に尽くせるかどうかという尺度でしか前時代的な男性は女性を判断できない。頭を使わなけば料理も育児もできないでしょう!女性は頭を使いすぎです。社会が女性にいろいろなものを求めすぎているのです。

ではなぜこうなったか。

答えは単純です。

それは男性の方が肉体的に女性より優位だから、これしかありません。

いくら法が支配している国家でもその気になれば男性は簡単に女性に組み付き自由を奪うことができます。それを女性は理解しているからこそ(本能的にか定かではないが)男性の言うことを聞くしかないのでしょう。もちろん社会的にも今の社会では男性の方が偉い立場にいることは多いのでうまく立ち回るために男性に気を遣わなければいけなかったのも原因の一つです。つまり女性が男性に譲歩しすぎた結果男性がつけあがり、ここまで不公平な情勢像と男性像が生まれたのです。

ではどうすればいいか。

女性は免疫を得なくてはなりません。一番手っとりばやい手段は肉体的に男性より強くなって手を出して来たらやり返すことができるという抑止力を手に入れることです。男性が女性に恐怖を与えるように、男性もまた女性にたいして恐れを抱きそのうえで敬わなければいけないのです。対等であるということは力関係が対等であるということ、どちらかがどちらかを一方的に恐れるのではなく、お互いを恐れるか、お互いを恐れないかでなければなりません。

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