ペットショップ
子供のころは特に理由もなくペットショップに行くことがありました。
動物はかわいいですからね。
しかし私だけでしょうか。
犬が妙におびえているように見えたり、子猫がかなり困惑しているように見えたのは。
動物に当たり前のように値札が付いているのを見ても
「高いなあ。」ぐらいにしか思えませんでした。
中学生ぐらいになると頭も回るようになったので、動物をあんな劣悪な環境で育ててもいい物かと疑問に感じ始めるようになりました。
しかし私だって屠殺してできた肉を食べているわけですし、動物が劣悪な環境で育てられていてもそれを目的によって正当化してしまうような功利主義者です。欲しがる人間がいて売る人間がいるなら経済が回っていいではないかとも思っていました。
私はある意味家畜に厳しく、動物としての尊厳を認めていないところがあります。それは家畜が選択的淘汰によって作られた種であり、家畜として都合のいい性格や体質の動物が繁殖させられているためです。
飽くまで自分を正当化するための方便ではありますが。
ではペットはどうか。確かにペットも人間に都合のいいように品種改良さてた結果として生まれたものです。よく考えるとかなり人類ってサイコパス。
ただ引っ掛かりを覚えるのはペットが愛玩動物だということですね。食べるためと割り切れば、豚は食料とみなせます。
しかし猫は食べられないでしょう?
猫や犬はかわいいものが選ばれ、人間に愛されるように進化しました。
ペットは私たちに癒しをもたらす存在です。
ですがペットショップに行って本当に癒されますか?
家畜がどうなろうと知ったことではないが愛を向ける対象があんな劣悪な環境で飼育されているのはなんだか不快だ、というのが私の感情の正体でしょう。
豚なんて極論、肉としてしか見てない訳ですよ。豚を見た瞬間にバラ肉のパックが連想されるぐらい豚は豚肉としてしか見てません。
ただ猫や犬のような愛らしい動物たちには触れ合いや癒しを求め、それを想像する。その愛らしい生物がストレスを感じるような環境で飼育されていたらもちろんなんか釈然としません。
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