混沌より愛を込めて

コンビニのイートインで
訳も分からずに泣いた
割引券を使って買った
ホットのお茶がぬるくなっていく

返さなきゃいけないものが
いつからか間に合わなくなってきて
思うようにいかない日々に
毎日が苦しくなっていく

人に言えないことを抱えると
人はどんどん孤独になっていく
誰かにもたれかかりたい気持ちは
どんどん重たくなっていく

SNSを見るたびに
世界がカオスで溢れている
だけど僕にはそんなことさえ
羨ましく思うのだ

仮に僕がそんなことをしたって
クソリプか社交辞令のお情けの印だけだ
誰かの光のために
影にならざるを得ない僕だ

どこか遠くに行きたいけれど
「時間よ止まれ」と思ってしまうけど
このまま目覚めなければいいと願うけど
現実はそうそううまくはいかないよ

自分のことを大事にしなかったツケが
今頃出てきてしまったんだな
時代はいつのまにか進んでいて
僕はただひとり取り残されている

冗談めかして言っている
「宝くじ1等が当たればな」も
こんな現実を生きている故の
叶いそうもないささやかな愚痴だよ

自分がやりたいことをやれたか
今は自分がやりたいことをできているか
結論から言うと答えはNOで
深く沈んで顔を下に向けている

いつだって何かしようとすれば
NOを突きつけられてきた
そしてそれはいつのまにか
僕の中でコンプレックスになっていった

そんな僕も光になって
生きてみたいと思うけれど
誰かに忖度するような
生き方だけは決して望まない

強烈な個性であり続けろ
過去の暗闇を変えていけるように
たとえ未だに暗闇のさなかでも
できることは必ずあるんだ

傷も悲しみも悔しさも
ずっと忘れずにいてくれ
人の痛みを知らなければ
生きていくことなど決してできない

強烈な個性であり続けろ
容赦なく誘惑が襲ってきても
そんなときはゆっくり考えて立ち止まれる
そんな人間でいてくれ

目まぐるしく流れる世界にも
すべてに希望があるように
俯いてしまうその背中を
少しずつ上げていけるように

ナニモノにも染まらないで
思い出したように願う言葉は
僕もそうなりたいと心から
愛を込めて願っているから

信じているんだ
この愛すべき強烈な個性を
中指を立てたくなるような憤りを抱えて
今日も生きていくのみだ

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