忖度するミイラ

いつまで同じことばかり
繰り返し聞かねばならないのか
裏で操られているとしか思えない
生温かい空気の中で生きている

どれほど議論を尽くしても
頼むなら平身低頭でいろとか
別の話にすげ替えて
主題を聞こうとはしない

やりたくないなら
やりたくないって
はっきり言えばいいのに
その口はモゴモゴと口籠もる

誰かのお告げとかじゃなくて
完全な自分の言葉で言うなら
評価はしたくないがするほかない
けれどそうじゃないんだもんな

そうか
忖度のせいか
そうとしか言えないよな
誰に何に媚びているのか
ミイラが増殖して
何もかも奪おうとする
分かってはいたけれど
忖度のせいだ

聞き過ぎて聞き飽きすぎて
先にすら進まなくなって
声を上げることすら
うざったいと思われながら
これは忖度なんだと
信じるモノへの忖度なんだと
耳すら傾けてくれない
信じるモノが偉大すぎるから

いつまで闘えばいい?
正しさってどこにあるの?
平等って何?
何かを言えば活動家って
言われるトーンポリシングは
一定の成果を得ている
果てしなくキリがないモノは
心を疲弊させていく

この世界は
忖度するミイラだらけだ
何も怖くないかのように
言霊に元首を見いだす

自らの言葉を縋りつかせて
勝手に神になった気分でいるのか
狂っているという言葉すら
誉め言葉になっていく

今日もまた同じ言葉を
答えのない答えを聞かされている
忖度するミイラは
今日も恥も外聞もなくしがみついている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?