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『新人OL、つぶれかけの会社をまかされる』

こんにちは。青い羽のタナカです。今回は超わかりやすいマーケティングの入門書、『新人OL、つぶれかけの会社をまかされる』です!新人OLがマーケティングを学びながら余命2ヶ月のレストランを人気店へと変貌させる物語で読みやすい一冊です!

1.マーケティングは社員全員の仕事

マーケティングは何も、「マーケティング部」だけの仕事ではない。マーケティングとは会社としてお客様にとっての価値を考える活動全体ことなので、開発部署であればお客様の役に立つ商品の開発、生産部署であればお客様が安心して使える品質の商品の生産、人事部であればお客様の役に立つ仕事ができる人の育成になる。お客様が何を求め、自社がそれにどのように役に立つのかを全社員が常に考える必要がある。

2.セグメンテーションとターゲティング

商品やサービスがお客様にもたらす価値は1つではない。これは、お客様の商品に対するニーズが人それぞれ異なるからだ。そこで、お客様のニーズの共通点を見つけ、グルーピングしていく。カフェであればコーヒー飲み比べ型とインスタ映え型、電気自動車であれば燃費追求型と環境配慮ブランディング型などだ。そして、自社の商品はどのセグメントをターゲットにするのかを決め、競合との差別化を図っていく。ターゲットは「儲かるか」と「競合に勝てるか」のどちらかの質問にyesであるものがよい。

3.3つの差別化軸

差別化の方法といえば無数にあるかのように感じるが、大きく分けると以下の3つしかない。
①手軽軸
競合より早い、安い、便利。マクドナルド。

②商品軸
競合より高品質、高性能。モスバーガー。

③密着軸
競合より顧客の個別ニーズに対応。SUBWAY。

これらの軸は通常反比例的関係にあるため、2つ以上の軸を同時に満たすことができるのは非常に稀だ。特化する軸を1つ決め、そこで競合をぶち抜く。残りの2つは平均点を取りに行けばいい。
この差別化軸は商品の特性だけでなく、いわゆる4P的な観点の全てで一貫性を持って訴求していく必要がある。

4.書評

私は学生時代に友人とバスケサークルを立ち上げ、2年で全国大会に出場したという経験があります。これは「学内で唯一土日に活動する」「学内で唯一4年生まで活動できる」といった、密着軸での明確な差別化を行い、Twitterを通してプロモーションを行い、メンバー集めを行ったことに大きな成功要因がありました。なにかをやりたいと思った時に市場と競合を分析し、自分達の立ち位置を明確にすることは社内政治や恋愛にも活用できる重要なスキルです。既に成功体験がある方も、その経験を思い出しながら体型的に学び直すことでより理解が深まるのではないでしょうか!


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