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物語を書きたい

子供の頃、本を読むのが好きだった。
ホームズに怪人二十面相、ロミオとジュリエットから子供向けの聖書まで、
ありとあらゆるジャンルの本を読んだ。
中学生になってからは、西村京太郎や津本陽をよく読んでいたと思う。

本を開けば、どこにでも行けるし、何にでもなれる。
読書の時間は、私にとって、大切な宝物だった。

そして、いつか私もわくわくどきどきするような物語を書いてみたい、
と思っていた。
しかし、試しに書いてみても、出だしは順調だが、途中がうまく進まない。
ラストもぼんやりしていて、面白い話にならない。
原稿用紙に書いては消し、構想を悩み、また書き始めては、
行き詰まり……、
いつしか、物語を書くことへの情熱も薄れていき、大人になった。

あれから何十年、今なら物語が書ける、と漠然と感じている。
この予感の正体は分からないが、確かにそう感じている。


私が物語を書くにあたって、これだけは心がけたい、
と決めていることがある。
うまくいかず、つらいことも沢山ある現実だからこそ、
物語の中では、

◆努力は報われて欲しい。
◆悪人は成敗されて欲しい。
◆愛する恋人同士は結ばれて欲しい。

そう私は考えている。
だから、そんな物語を私は書きたい。


だんだんと物語の輪郭とラストがはっきりしてきた。
今なら、書ける。
もうすぐだ。
私は、子供の頃の夢の一歩を踏み出した。

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