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インターネットビジネスの本質

ブルーツ・リーです。

いまやどんな業種の仕事でもインターネットを使ったビジネスは欠かせません。

そしてコロナでオフライン(飲食店やイベント)が封じ込めらたことで、
世の中の流れはオンライン主軸へぐっと加速していきます。

これからの激動の時代に、あらゆるビジネスパーソンにとって、
ネットビジネスの本質を理解することが必須です。

2020年に出版され、四半世紀にわたる「ネットビジネスの進化」の要点が
整理されているのが本書「ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか」。

著者の尾原和啓さんはGoogleや楽天の執行役員を経てきたIT評論家であり、ネットビジネスの本丸を知り尽くしている人物。

その著者がネットビジネスの歴史や企業の戦略を分かりやすく解説してくれており、ネットに詳しくない人でも、身近なサービスが登場するのでスムーズに入っていける構成になっています。

アマゾン、楽天、メルカリ、ヤフー、YouTube、LINE、ビットコインなど、
有名企業・サービスの分析を通して、勝者に通底する原理や儲けのしくみ、激変するネット界の潮流など、これからのビジネスパーソンに必読の内容が満載です。

今回は本書のなかで特に知っておくべきポイントをあげました。
まずは目次をみるだけでも、いまのネットビジネスの全体像が把握できます。

目次

はじめに:ネットビジネスの進化の系統樹

▼Part 1 権力:つながりの場所を押さえる
1-1:検索はなぜ権力の一等地なのか――ポータル、スーパーアプリ戦争
1-2 IDと決済を握ったものが覇者となるのはなぜか――キャッシュレス決済とフリクションレス
1-3 次の主戦場は信用経済とスモールビジネス市場――イネーブラーと信用スコア

▼Part 2 コマース:物や予約をつなげる
2-1 人から人へ物をつなげる――CtoCコマースと相互ネットワーク効果
2-2 企業から人へ物をつなげる――BtoCコマース、ロングテール、検索型と探索型
2-3 企業から人へサービスをつなげる――BtoCサービスコマース、ツメの開発、テイクレート

▼Part 3 コンテンツ:情報をつなげる
3-1 人から人へ情報をつなげる――CGM
3-2 情報をつなげてマネタイズする――コンテンツビジネスとアドテクノロジー、課金モデル
3-3 情報をつなげて遊ぶ――スマホゲームとフリーミアム、eスポーツ

▼Part 4 コミュニケーション:人をつなげる
4-1 つながりがパワーになる――SNSとブログ、メッセージングサービス
4-2 個人がパワーをもつ時代――インフルエンサーとコミュニティビジネス

▼Part 5 有限資産をつなげる
5-1 有限資産をなめらかにつなげる――ブロックチェーンとクラウドファンディング
5-2 有限資産を小分けにしてみんなで使う――シェアリングエコノミー
Part 6 BtoB:仕事をつなげる
6-1 仕事とデータをつなげる――クラウド、ビッグデータ、SaaS、AI

▼最終章 これからネットビジネスを始める人へ

▼あとがき 「横糸」はあなたの「縦糸」を強くするために

amazonより

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インターネットビジネスの本質

・ 情報や物を「小分け」にすること
・ 遠くのものと「つながる」こと

インターネットビジネスの特徴は大きなものを小分けに分け与えられ、
小さなものを集めて大きな力にすることができます。
そして今までなかった情報の流れや物の流れが起こり、新たなビジネスが起こります。 本書では、「何」を小分けにしてつなげるのか、「誰」と「誰」をつなげるのかという観点でネットビジネスの進化を整理しています。

ネットビジネスでの「勝ち筋」とは

グーグルは「検索」、ヤフーはインフォメーションカウンターとしての
「ポータル」を抑えたことで勝利をえました。

つまりネットビジネスは「入り口」を抑えることが勝ち筋となります。

スマートフォンが普及してアプリが主流となってからは、ポータル(玄関)という機能はなくなりましたが、ヤフーは様々なサービスを取り揃える「総合デパート」として総合力で勝負しています。

つぎに勝利を収めるのはユーザーの「ID」と「決済」の入り口を抑えた企業になります。日本国内ではヤフーとソフトバンクでキャッシュレスを推進している「PayPay」が可能性が高く、PayPayのオフライン決済をおさえることでヤフーIDやLINEやZOZOといったグループ各社とのオンライン・オフラインのID連携・統合が行われ、様々なビジネスの展開が可能になります。

ちなみに日本が他国と比べてなぜキャッシュレスが遅れているかというと、
コンビニやATMが充実している「中途半端に便利な国」であるからのようです。

ネットサービスの分類

Googleは調べたいことを検索する「目的型」、ヤフトピは受動的に情報と
接する「非目的型」。このようにネットサービスは「目的型」「非目的型」のいずれかに分類されます。

ネットショッピング(コマース)のサービスでいうと、
アマゾンは目的型でアマゾン内で商品を検索しますが、楽天やメルカリなどは何かよい商品がないかカタログのように「悩むこと自体がエンタメ」という使われ方のようです。

またグーグル(アンドロイド)とアップル(iPhone)では、アンドロイドの
「機能価値」から、アップル(iPhone)のブランディングにあるような
「感情価値」へ移り変わるとしています。

動画サービスでは、YouTubeは「誰でもテレビ局を持てる発明」という価値をつくりましたが、ニコニコ動画は「動画にコメントを入れる」ことが一つの作品となり、同じタイミングでユーザー同士が同期することで価値が生まれ盛り上がります。

さいごに

本書ではここに紹介した内容以外にも、時代のキーワードとなる「AI」「5G」「ブロックチェーン」といったビジネスパーソンが知っておくべきネットビジネスの要点が解説されています。

ネットビジネスの本質を理解することで、これからの激動の時代を楽しみながら仕事をしていきましょう。

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