よくわからない事実が棲んでいた貝殻

 有言実行すべく意味を調べてみた。

ソフトランディング(軟着陸)とは、航空機等が、緩やかに降下し地面に着陸をすることをいう。宇宙開発においては月や火星などの衛星・惑星に探査機や着陸船を衝撃を和らげて着陸させること。反対語はハードランディング(硬着陸)。
Wikipediaより

 件の「軟着陸の対義語は?」という疑問の解決編だ。もちろん「硬着陸」も調べたが検索しても上位には現れない。漢字熟語よりもカタカナ英語の方が普及しているようだ。

ハードランディング(硬着陸)とは、航空機などが急降下して地面に叩き付けられる形で着陸すること、宇宙開発においては月や火星などの衛星・惑星に探査機や着陸船を衝突させることをいう。反対語はソフトランディング(軟着陸)。
Wikipediaより

 ついでに不時着も調べてみたが有時着という単語は存在しない。不時着は「不時着陸」の省略形で、これはそのまま単独の熟語のようだ。
 不時着と言えば、先月とあるツツジが有名な丘陵公園に行った際、公園の間近にヘリコプターが着陸した。
 公園の周囲は自然の木々が生い茂っているため気付かなかったのだが、公園から一段低い場所に半径10数mほどの小さな空き地があったのだ。もちろん遊具は無い。そこに何の前触れもなく小型のヘリコプターが着陸したのだ。公園では何組もの家族連れが遊んでいる。ヘリコプターの銀色の機体には文字が書かれていたようだが小さくて読めない。
 その空き地はヘリポートとしての用地なのだろうが、地面は草を刈っただけの剥き出しの地面だ。周囲に住宅はないが一般人が自由に入れるような場所。首を傾げているうちにヘリコプターは離陸し、やってきたのとは逆の海の方へ飛んでいった。
 着陸から離陸までおよそ20分、その間ヘリコプターの中から人が降りた様子は無かった。何らかの訓練にしても、民間人が自由に出入りして遊ぶ公園のすぐ側で予告も無くするだろうか?その時一緒にいた母は「不時着かもしれない」と言ったのだ。計器か何かに不調があって一旦着陸したのではと。消去法だがそう考えるしかない。
 その公園名とヘリコプターでネット検索してもそれらしい結果は得られない。こういう白昼夢のような疑問はどの様にまとめて誰に訊けばいいのだろうか。
 曖昧な知識、不明瞭な事実、それらは疑問の種であり、人生の砂浜できらめく貝殻である。


今日の英語:Crash landing
 

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