爪先に少し力を籠めて

 涼しさと涼しげ、実用と演出を秤にかける。
 突然夏になったのでサンダルを履いた。毎年足元もそこそこ衣更えをするのだが、やっと夏が実感できたのでサンダルを引っ張り出した。やはり気温んが高くても雨であってはサンダルは履く気になれない。
 ウェッジソール、高さは6cm。毎日の通勤片道30分ぐらいだが、それでも気分が上がる。視界が上がり背筋が延びる。脚の運び方も変わる。コルクにネイビーのベルト(どうでもいいが私は海兵ではないのでNavyではなくIndigoと表記してほしい)。裾を巻き上げたズボンと合わせれば、夏の風がよく映える。
 本当は歩きづらいしバイオリンを背負っている時には履かない。スニーカーを履けばその快適さに感動する。それでも夏の間ぐらいは陽光に馴染むような格好をしたい。
 でも電車の中では仁王立ち。

今日の英語:Sandal

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