ネコーヒー:ストレート #13杯目

 我が家での猫のお世話における分担は、私が食料の買い出しと給仕、母がトイレ掃除となっている。
 その母からの2020年末頃からの訴えに『ウンチの量が多い』というのがある。1日2回も立派なモノを出すというのだ。先代の猫たちは毎日お通じは無かったっとも。しかし先代の猫たちはほぼ同年代で同時期に老いていった。なので晩年はお通じの量も回数も減っていたであろうから、その比較で多いような気がしているだけではないだろうか。と、と説明したが母は納得しない。絶対に先代の猫たちよりテトとマユのウンチの量は多いと言うのだ。

 だからといって母がテトとマユを邪険に扱っているということは全く無く、むしろ私が腰砕けになるような猫撫で声でふたりを可愛がっている。特にテトのご飯ソングに対しては無限にコール&レスポンスを続けている。
『ニャーン!』
「なあに?テトたん」
『ニャーン!』
「どうしたの?」
『ニャーン!』
「お腹すいちゃったの?」
 そうしてそれを見て私とマユは梅干しを丸飲みしたような表情をするのだ。

 先代の猫たちは皆それぞれ偶然の巡り合わせで我が家にやってきた。テトとマユは保護猫カフェからお迎えしている。能動的に猫を選ぶということは心苦しさもあり不安もあったが、今は全く間違いはなかったと確信している。


今日の英語:Toilet

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?