血管と内蔵をめぐる金属

 この半年ほど私は鉄剤を服用している。サプリメントではなく市販の医薬品、それを1日の目安量の半分を服用継続中だ。
 鉄剤を飲むようになった理由は献血。去年献血しようとしたところヘモグロビンの値が低く、成分献血すらできないことが2度ほどあったのだ。普段の生活に支障を感じることはないが成分献血ができないというのは健康と不健康の境界線。なので手っ取り早く鉄分を補給することに決めた。
 服用を1日の目安量の半分にしたのは胃の保護と吝嗇。ヘモグロビンの値が低いと言っても治療が必要なレベルではないのと、鉄剤は胃への負荷が大きい。なるべく負荷なく吸収できるよう夕食後に服用している。
 今のところ体調に大きな変化は感じていないが、献血は全血献血も順調にこなしている。難点をあげるとすればトイレだろうか。鉄剤を服用するようになってからトイレで出すモノが黒いのだ。最初は何らかの病気かと疑ったが、鉄剤を飲むと出すモノの色が酸化した鉄の色になるのは当然の副作用らしい。もうこの生活が半年は続いているのにトイレに行くたび何故か必ずひるんでしまう。
 飲んでいるものが体力の底上げになっているかは分からない。しかし私の体を通過していることは献血とトイレが示している。


今日の英語:Iron

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