社会で育てるとはいえこの奔放さよ

 今日は妹Mの散歩に付き合わされた。いや厳密に言うと『妹Mと元気が駄々漏れのMの子ふたりと我が両親と私でドライブに出掛けた』となる。今日は休日であるがMの相方は仕事で不在のため、Mが体力が暴発寸前の我が子をどうにかせねばと両親に助けを求めたのである。
 大抵は車で郊外まで行って、ちょこっと散歩して、帰りにはファミレスとなる。大して面白くはないのだが『何で私まで』結局私も同行させられる。荒ぶるおもち系生命体を制御するには、大人の人数は多ければ多いほど良いということなのだそうだ。
 今回の目的地は自宅から1時間半ほどの小さな城址跡。資料館などもあり私としてもそれなりに楽しめた。のだが、小児幼児の恐ろしい生命力よ。一瞬も黙らないし立ち止まらないし自己主張をやめない。母親であるMはどちらかというとおっとりした「天然まじめ」なタイプなのだが、その子であるふたりはどうした訳だか強烈なパワーと自我に満ちている。Mの相方も割りと物静かな人物で、夫婦して「誰に似たんだろうねぇ」と首をかしげている。だがふたりの「たれ目」は間違いなく父親似だ。
 どんぐりがあれば拾い、木の枝があれば振り回し、霜柱があれば踏み倒す。世界中の保護者を蹴散らして溢れる子どもの元気を発電に回せば、火力発電数基どころではない電力がまかなえるのではないだろうか。
 それでもそのうち13歳になって、尖ったりひねくれたりするのだろうか。その時はあれやこれやの小説や漫画を持って話を聴きに行こうと思っている。


今日の英語:Kids

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