鞄には本と楽譜とスマートフォン

 平らな靴でいつでも歩く。荷物を背負ってどこでも歩く。
 私の靴の選択基準はまず歩きやすいこと。当たり前のことかもしれないが、流行やファッション性よりも大幅に重要だ。私の足は24.5cmで幅広という中途半端なサイズのため、その足の系統を考慮して作られた靴自体が少ない。デザインを優先して靴を選んだ結果散々痛い目に遭ってきた。それより機能性を優先した靴でザクザク歩いた方が楽しいと解ったのだ。
 何より、機能的な傘を愛好するのも同じ理由だが、重い荷物を背負って歩くには平らな靴が適している。重い荷物、バイオリン。バイオリンケースを背負って歩くのに、小洒落た靴では足首が曲がってしまう。重心が背中側にあっても容赦なく階段を登れる靴でなければならない。傘もケースまでカバーできる半径でなければならない。
 昨年の暮れ、長らく師事してきた先生が急逝した。本当に急逝だったため、何の引継も無かった。そしてこのCOVID-19。日常が白い嵐のように混乱する。やっと気持ちも過ごし方も整理がつき、明日バイオリンを再開する。
 ホームを歩き階段を歩き坂道を歩き。帰り道の缶コーヒー、また音楽と一緒に歩いていく。

今日の英語:Shoes

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