ネコーヒー:ストレート #45杯目

 私にはキャットフードの味は分からない。が、テトとマユはその違いが分かっているようだ。

 基本的にテトとマユは何でも食べる。スタンダードなキャットフードであれば食べないことはない。しかしその盛り上がりはほぼ正確に値段に比例する。ベーシックなフードを食べた次のおかわりにまた同じものを出しても見向きもしない。1食分が小分けにパッケージされた少々お高いフードでなければ手を出さない。最終段階ではKittyCrackがトッピングされる。

 人間用の食餌であれば値段と味が必ずしも正比例するとは限らない。しかしテトとマユに限れば猫用の食餌は値段と味が正比例する。絶妙な価格の采配、キャットフードのメーカーに感心しきりだ。

 健康であるためには贅沢は禁物。だがたまには感動を供給したいという欲もある。贅沢から引き返すことは容易ではない。しかしもっと「猫モテ」したい。今日も店で500g2,000円のキャットフードを見ては悩んでいる。


今日の英語:Luxury


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