ネコーヒー:ブレンド #15杯目

 時に個性は標準の健康を突破する。
 現在猫の食餌は朝晩2回と決めている。食餌の間隔は12時間ほど空くが、猫はふたりともそれで了承してくれている。隠れて食糧庫を襲撃することもない。人間が給仕するのをちゃんと待ってくれる。ふたりともとても行儀が良い。
 が、マユは太い。高密度に太い。だがマユは怠惰ではなく活動的で、むしろ積極的に人間の先回りをして給仕やチヤホヤの要求アピールをする。マユにラグビーボールを持たせたら、華やかに周囲を蹴散らしてタッチダウンを決めるだろう。

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 マユのご飯が特別大盛というということもない。相方のテトとご飯の量はほぼ同じである。ということは、
・マユは太りやすい体質
・マユの食べ方
のどちらかが原因だろう。実際マユはかなりの早食いだ。フードをお皿によそってから2分で食べ尽くす。一方のテトはまず煮干し一本をじっくり咀嚼し、そうしてからフードに取りかかる。フードを食べる時間もマユの3倍だ。またテトがよそられたおやつを食べようか迷っているその間隙にマユがそのおやつを食べてしまうという事例も目撃されている。

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 今のところふたりとも体調に問題はないし、お通じも呆れるぐらい快腸である。毎日本棚の上に飛び乗り、給仕係が帰宅した時は3秒で2階から駆け降りる。一時期食餌の量を減らしたことはあるのだが、執拗な呪いのご飯ダンスで取り囲まれ断念せざるを得なかった。給餌の間と量は、これからも鍔迫り合いが続くだろう。

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今日の英語:Constitution

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