冬の未病に備える友
私は湯たんぽを信頼している、というか愛している。冬場の安眠と健康を維持するのにこれ以上ない強い味方だと思っている。しかし不便だ。この不便さは現代の技術をもってしてもまだ突破は不可能だろう。未だ湯たんぽの恵みを享受するにはアナログな儀式が必要だ。その現段階における湯たんぽの理想的ステータスをここにまとめる。
○素材
衣類は自然素材、下着は綿派の私だが、湯たんぽはプラスチック樹脂が最も優れている。金属製は錆びやすく毎日中身を空にして乾かさないとひと冬で使い物にならなくなってしまう。また熱伝導率が良すぎるため、お湯を入れた本体をタオルで包むのも一苦労だ。陶器製は保温時間は長いが本体そのものが非常に重い。また陶製ゆえ栓の噛み合わせが緩く、移動の時も水平を保っていないとお湯がこぼれてしまう。
プラスチック樹脂製は軽くて容量・サイズの幅も広い。現在私は長方形のものを脚の間に置いて寝ている。
○容量
単純に容量=中に入っているお湯の量が多ければそれだけ保温力が持続する。
一晩保温するにはやはり最低でも1L半は欲しい。100円均一にあるような500ml以下のものでは気休めにしかならない。しかし大量のお湯を沸かすのは手間であるし、何より大量の熱湯の取り扱いは危険が伴う。一般的な家庭の台所で使えるヤカンの大きさを考えると、1.8~2.2Lぐらいが妥当だろう。
○カバー
湯たんぽを購入すると大抵カバーがセットでついてくる。別売りのカバーも売っている。だがわざわざ買わなくてもバスタオルで包むだけで事足りる。本体が直接肌に触れると火傷してしまうので注意しなければならないが、掛け布団と湯たんぽ本体の重みがあるのでタオルがめくれることはほぼ無い。一般的な湯たんぽであればバスタオルでのり巻き状に3周も包めば十分だ。
そして朝は湯たんぽのお湯を洗面台に入れて顔を洗う。非常に合理的。この冬も私は湯たんぽと共に乗りきる所存だ。
今日の英語:Kettle
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