ネコーヒー:ブレンド #27杯目

 愛しさともどかしさで七転八倒。
 テトとマユは気難しい。人間に気を許してくれないという意味で気難しい。何せせわしてもらった保護猫カフェで譲渡の際に「本当にこの子でいいんですか?」と五度も念押しされたくらいだ。実際ふたりとも能動的に人間に接触しようとはしないが、猫同士が仲が良いのでマイペンランだ。
 そうは言ってもあまりにも猫同士の仲の良さを見せつけられてしまうと穏やかではいられない。しかも私のベッドの上で。

 私は長らくこの事実を知らなかった。しかし今日現場を目撃し証拠画像を撮影。このことを母に伝えると、私が不在の時間帯はふたりして私のベッドでくつろいでいることが多々あるとのこと。私がいない間に。私がいない隙に。
 私のベッドでくつろぐのは全く問題ない。むしろもっとくつろいでほしい。そしてあわよくば私も混ぜて欲しい。だがそんな煩悶もふたりは無関心、私の顔を見ればご飯を要求する。

 この猫を揉むだけでなくいつかこの猫に揉まれたいという欲望は尽きない。

今日の英語:Siesta

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