ネコーヒー：ストレート #31杯目

　猫が屋外で暮らすのは自然環境にも猫自身の生命活動にも望ましくないというのは理解している。しかし人間が平らに均した土地で、柔らかい肌と毛を維持して暮らしていける能力があるのなら、今だけ見逃してもいいのではないだろうか。

　先日釣りに出掛けた運河のほとりで野良猫を見掛けた。そろそろ帰ろうかと思い始めた時分、ビニール袋ではない白い塊が視界に入った。猫、野良猫、何という幸運！

　釣りに野良猫。美しい組み合わせだ。

　その猫は人間に媚びる意思は毛頭無いらしく、私がスマートフォンを構えている間にさっさと帰ってしまった。それも良し、それこそが猫。いつか彼らに振る舞えるほど魚を釣れるようになりたいものだ。
　直線で構成された土地の隙間で、しなやかに生きよ猫よ。

今日の英語：Disinterrst