ひとの大量消費
何となく静かな夏だ。それでもいいと思う。この国は騒ぎが起こることが繁栄だと信じてしまった。しかしそれでは歪みが生じる。そのその歪みに限界がくる前にCOVID-19が訪れた。皆が一斉に息を潜めると、今まではただ騒がしかっただけでそこに大したものは何もないのが見えてしまった。
胸を張れるほど豊かな国ではもうない。
以前私はイタリアを訪れたことがあるが、帰ってきて思ったのは日本人の表情は何て暗いのかということだ。イタリアの人々と比べ日本人は明らかに背が丸く表情が暗い。天候や色彩ではない、人々の表情に鬱々したものが漂っているのが分かった。
今はその鬱々としたものしか残っていない。
ただ大失敗はしなかっただけ。
人間はどんどん減っていく。もっと減って、小さく質素な国になればいい。きっとそれが生き長らえる術だ。
今日の英語:Island
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