『竹中直人展 なんだか今日はだめみたい』ギャラリー巷房
会場のギャラリー巷房について何も知らなかった僕は、個展が開催されている場所に行ってみて驚いた。銀座にある奥野ビルの中だったのだが、この奥野ビルが旧銀座アパートメントだったからだ。2011年に古い建築を見るため銀座をまわったときに訪ねたことがあるのだが、今日までビル名を記憶しておらず…がびっくりした理由だ。13年前の雰囲気はそのままだったが、時間の経過により貫禄と迫力が増したように思う。
個展は仲井戸麗市のホームページでも紹介されていて、何でまた…と唐突な気がしてほんの少しの違和感を感じていたのだけれど、その理由は実際に展示されている作品を観て理解できた。チャボや清志郎にインスパイアされた…というよりも、ファンなら目にしたことがある写真をモチーフにした作品が展示されていたのだ。それだけでも僕は楽しめたのだけれど、こじんまりしたスペースの中、予想していた以上の展示物と構成が輪をかけて楽しませてくれた。
地下1階に展示されていたのは写真。まずはどでかい「ジョーカー」が出迎えてくれるが、その他の写真も素朴でよかった。
3階はイラストやスケッチなど絵が展示されていた。ここは1枚ずつじっくりと鑑賞してしまう作品ばかりで、あらためて竹中さんが多摩美出身ということを思い出す。
どの絵も色がとても綺麗なんだよ。