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渡辺真知子 コンサート2024~愛(いのち)のゆくえ~ Billboard Live YOKOHAMA 2024.4.20.

コンサートのタイトルである「愛(いのち)のゆくえ」で始まったステージは、2曲目に「迷い道」が歌われた。名曲は色褪せない。これまでも様々なコンサートに足を運んだが、どんなバンドや歌手でもこれだけは間違いない。そしてそんな名曲と呼ばれる曲につく枕詞が " 代表 " 曲だけではなく " ヒット " 曲であれば、輝きは時代を超えて何倍にもなるし、活動を続けてきた人のそれは破壊力が抜群である。聴きなれたアレンジではなかったが、それは関係ない。「迷い道」を聴いた僕は、2曲目で既に大きな満足感を得ていた。これが名曲であり、代表曲であり、ヒット曲である。

この後も「ブルー」「かもめが翔んだ日」が本編で披露され、アンコールでは「唇よ、熱く君を語れ」で盛りあがる。これで楽しくなかったら嘘である。現役感にこだわる人であれば、こうしたヒット曲を避けてしまうことも少なくないと思うけれど、彼女はそうではない。ファンが求めているものをしっかりと提示してくれる。素晴らしい。さらに、こうした僕が聴きたかった曲はもちろん、歌ってくれるとは思っていなかった曲まで演ってくれたから最高である。

「二雙の舟」。MCでも時間を取って話していたが、中島みゆきの『夜会 / リトル・トーキョー(2019年)』に参加したことは、彼女の中では相当に大きかったようだ。その舞台でも強烈な印象を残したこの夜会のテーマ曲を直球カヴァーし、シングルで発表したのには驚いたが、まさかこの夜にそれが歌われるとは想像していなかった。最低限のバンドをバックに、この大きな曲を歌い上げた彼女は感動的だった。もちろん歌唱も演奏も素晴らしかった。楽しかった。心からそう思えるコンサートだった。

SET LIST
愛(いのち)のゆくえ
迷い道
それでも I love you
ブルー
二雙の舟
かもめが翔んだ日
WINNER'S GOAL
【Encore】
唇よ、熱く君を語れ

Billboard Live YOKOHAMAのホームページから引用
渡辺真知子 コンサート2024 ~愛(いのち)のゆくえ~
1977年にシングル「迷い道」でデビュー以来、「かもめが翔んだ日」「ブルー」「唇よ、熱く君を語れ」など、数多くのヒット曲と共に日本のポップス・シーンを牽引してきた実力派シンガー、渡辺真知子。ポップスからジャズ、ラテンまで幅広い音楽性を披露する多才なステージで人々を魅了し続ける彼女が、お馴染みのバンドメンバーと共におよそ2年ぶりのビルボードライブへカムバック。デビュー45周年を超えさらに輝きを増す彼女の、圧倒的な歌唱力とパワフルなパフォーマンスを間近で堪能するプレミアムな一夜。Member
渡辺真知子(Vocals)
石塚まみ(Piano/Chorus)
コモブチキイチロウ(Bass/Chorus)
加納樹麻(Drums)
馬場孝喜(Guitar)

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