ライブハウス
高校生の時にライブハウスのキャッシャー(受付)やってる奴とバンドを組んでいた時の事
地元が同じ彼は大金持ちだけど育児放棄の両親の父親が道楽で経営するライブハウスでアルバイトしていた
年齢は私の一つ上だが、高校には行かず中学卒業してすぐにライブハウスでバイトなので私の周りに居る人達と違っていて面白かった
学校が終わって帰宅せずライブハウスに遊びに行きタダでライブを見て、そのままバンドメンバーの家に行くかスタジオで練習して早朝に帰宅してシャワーを浴びて着替えて登校して授業中に寝る
当時居酒屋でバイトしていたのでバイトの日は行き先のライブハウスがバイト先に変わるだけだった
夜型人間になると不思議なもので柄の悪い知人や友人が増えていった
色々な誘惑はあったけど、結局ライブハウスが私の一番楽しい遊び場だった
何回もタダでライブを見ていると、店長やPAの方から目をつけられ「お前、タダで見るんじゃねぇ!ドリンクカウンターやれ!」と怒られ私のライブ鑑賞する場所はドリンクカウンターになった
注文は殆どビールかジュースだったが色々な種類の酒が置いてあったので学校帰りの制服のままカクテルを作って遊んでいた
帰りにはドリンクカウンターを手伝ってくれた礼だと店長が古いカセットテープを沢山くれた
その頃、レコードからCDに移った時代で
それまで持ち運びが便利なカセットテープにレコードから録音したが要らなくなったのだ
私にとっては有難い音源だった
インターネットという言葉すら無い当時、雑誌や本等で知った色々な音源を聴きたければ借しレコード屋に行くか図書館でレコードを借りるかレコードかCDを買うしかなかった(しばらくしてレンタルビデオ店でCDレンタルも始まった)
それまで知らなかった如何わしい70年代のロックバンドや80年代初頭の軽薄だがメロディアスなバンドも沢山聴けた
学校で貰ったカセットテープのジェフ・ベックの名盤ブロウバイブロウをウォークマンで聴いているとクラスメートが「何聴いてるの?」と聞いてきたのでイヤフォンを渡すと感想が「これ洋モノ裏ビデオのバックで流れてそうな曲だね」
その曲はジェフ・ベックの哀しみの恋人たちだった
同級生の流行や話題なんかにもついて行けなくなりつつ学校は不思議と好きだった
遊び相手は圧倒的に年上の他校の生徒か社会人が多かったので視野が広がっていった
時々、ライブハウスのドリンクカウンターで引っくり返る位凄いライブも何本か見ていると「こんな、面白い世界があるんだ!」って感動した
ある日、ライブハウスに客で来ていた女の子と話して仲良くなって行くうちに付き合う事になり
その子は定時制高校に通う女の子で年下だったがセックスが上手く、童貞で年上の私は手ほどきを受けて初セックスを済ませた
ここまで書いて少し飽きたので続きは後日また書こうと思います。
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