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【投資初心者向け】2021/10の米国指標からの投資戦略

10/11週の米国物価指数などいくつか大きなイベントが終了して、おおむね次の11/2からのFOMCへの材料が出そろった感じなので、それを振り返りつつ、投資戦略を考えてみます。

1.アメリカの各種指数の振り返り


①雇用統計
 雇用者増は少なかったので多少心配する声は多かった。ただし、失業率は減っているので解雇される人がいなかったという事にもなりますので、雇用はそれほど悲観的になることはないと思います。いまは安い賃金では戻りたくない人もいて雇用したいけどできない事情もあるようです。

米雇用統計10月

失業率9月

②物価上昇
 今月の物価は予想通りだが高止まりという感じです。原油高でエネルギーが上がればどうしても輸送とか全体的な値段に波及しますので、エネルギーなどを除いたコア指数でも4%程度はありました。
これから極端な上昇はないかもしれませんが、エネルギー不足や原材料高はしばらく続きそうですので物価も高い状態が続きそうな感じです。

cpi結果

2.その他の米国動向

①FOMCの議事録 
今までFRBが毎月購入していた各種資産1200億ドルを少しずつ規模を縮小する「テーパリング」を始めるのは間違いなさそうです。毎月150億ドルずつ縮小といわれているので来年8月ごろには資産買い入れを終える計算ですね。ただ、これは元々コロナへの緊急的な対処でしたので戻すのが普通です。次に同じような危機が来た時対処できるようにするのですから。日本のようにずっと続ける方が異常です。

②金利動向
直近は一旦1.6%超えて上がったが一旦落ち着きましたね。ただし物価上昇は続いているのであまり楽観視はできません。テーパリングするのにさらに金利が上がると株式への影響も大きいのでFRBもそれまでは金利は上げないのではと思います。しかし2022年8月にテーパリング終わったら次は金利をあげるでしょうから注意ですね。

10年債1017


3.ここから考えられる自分なりの投資戦略

今まで米国の動向を見てきましたが、ここから自分なりに投資戦略を考えます。
まず、テーパリングは株式市場は織り込んでいるとはいえ、11/2から始まるFOMCで本当に発表されるかどうか注目したい。
ただし、過去のテーパリングでは一時的に数%下がるだけでその後持ち直すことも多かったので、下値は拾っておきたいですね。日本株も7割は海外投資家なのだから恐らく影響されるでしょう。
ただし、株式市場は半年から1年先を織り込みに行くので、テーパリングの後に来る「金利上昇」をどこまで織り込み始めるかが注目です。インフレは一時的との見方が大半ですが、それでも今は米国も低金利状態なのですから少しずつはあがるのが自然な流れですので。

そうなると、金利上昇やインフレにセクターへの投資が有効に見えますね。低金利であまり注目されなかった金融関連とかインフレなら現物資産を扱う商社とか不動産の価値なんかもあがりますね。
逆に金利があがるとインデックスでハイテク企業ばかりのETFなんかは値段が下がるかもしれませんが、長期投資としては安くたくさん買えるのでそれはそれでありがたいと思って継続したいと思ってます。

4.まとめ

今回の米国指標ををまとめると
①雇用はまずまず
②金利は上昇傾向
③インフレは安定したが高い状況が続く
という感じに見えます。
そのため今年からテーパリング開始、金利上昇を来年後半には始めそうという流れなのでそれに合わせて投資をしていくのが良さそうな感じです。

中期的に考えれば金融や商社あるいは実物資産、長期はとにかく下がっても投資をやめないように無理のないバランスで投資継続できるようにしておくことが大事かなと思います。

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