【No52 人間の尊厳】

福祉職なのでいろいろ思いはある。私は、今まで、高齢者介護、就労支援、障害者支援を行った。仕事なので大変なことはある。中には難しく過酷な仕事もあった

そうなるとどうしても、視野が狭くなるというか、大変な現場を選んだ自分が悪いかのような錯覚に陥る。そして他の業界が良いように見える(これは明らかに錯覚)こともある。

その時に本からの知識を加えることで少し気持ちが前向きになれた。ソーシャルワーカーは、いろいろなソーシャルワーカーがいる。介護や保育、障害分野にもいる。そして、それぞれの現場で仕事を良いモノにしていくためには、他者も自身も幸せにするためには、人権擁護とクライアントを排除する側にソーシャルワークの実践を評価してもらう必要がある。

利用者や地域ためにいろいろな方に働きかけたり、理解をしてもらうためには、そういう排除する側と戦うこともあるのかもしれない。

しかしながら、良い仕事にするには、その中でも給料を上げたり社会的な評価を上げるには、その排除する側に評価されないといけない。

これは難しい。しかし、この2つは大切にしないといけない。これが、社会的な評価や待遇を上げるだけとなるのなら、もはや福祉専門職では無くなるかもしれない。

福祉の仕事は散々なことを言われることもあるが、しかし、現実必要な仕事である。

社会的な評価や待遇の問題が多く、そのたびに辛い状況やよくわからない状況にもなるが、社会的な評価と待遇に傾くということは専門職の危機なのである。

もちろん待遇や利用者、職員の幸せは必要。だけど、その待遇などだけでは、専門職としてはだめなのである。

この視点は、福祉職以外の職と比べた際の強みだと思う。待遇の問題と、利用者の置かれた状況を考えて途方に暮れている人はいる。福祉職以外でも親の介護をする人は、福祉職と自身の置かれた状況で悩むだろう。
 
そこから打破することができる視点がある。それを福祉職は持っており、それは強みだと思う。

この視点がなければ、苦しいで。正直。

誰しもが尊く生きる。誰もが幸せになる権利がある。

この気持ちと想像力がないときつい。

人間の尊厳が必要

※これは私の本を読んだ感想であります。