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コスモスとイルミネーションを見に「なばなの里」へ
「かおりはお花を見たら元気になるから」と、夫が「なばなの里」へ連れていってくれた。
冬はイルミネーションで有名な三重県の観光スポットだが、季節ごとの花も見どころだ。調べてみると、10月はコスモスとダリア、秋のバラ園も見られるという。
土曜日のお昼に出発し、その日は近くの「HOTEL VISON」に宿泊し、翌日「なばなの里」へ向かうことにした。
「HOTEL VISON」は「VISON(ヴィソン)」という日本最大級の商業施設内にある。山をひとつそのまま街にしたような施設で、自然を残したままホテルや温浴施設、飲食店や雑貨店などが並んでいる。
「ホテルに泊まりにきた」というより、「テーマパークへ遊びにきた」ような気分にさせられる場所だ。
宿泊客の何倍もの人が、食事などをするために遊びに来ていて、何百台も停められる駐車場はいっぱいだった。
私たちはホテルへ向かう。
車でかなり長い坂を上った先に建物があり、そこがフロント。入ると10階で、客室は下へ下へとエレベーターで降りていくという、なんだか不思議な造りだ。
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部屋は特別広くもないが、ゆったりしたツインルームで、これ以上は無理だというほど色や装飾をそぎ落とし、「シンプル」をカタチにしたような部屋だ。シンプルすぎてやや味気ない感じもするが、今の時代には合っているのかもしれない。それに、モノは良い。
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最近のお約束で、ホテルに着くとすぐに私は1時間くらいベッドで休む。移動の疲れを回復させ、それから食事だ。
VISONの飲食店のどこかで夕食をとろうとホテルの外へ出て商業施設内を歩いてまわり、ピンチョスが売りのお店へ入った。久しぶりに白ワインを1杯。「お好きなピンチョスを選べます」というピンチョスセットを注文したのだが、残念ながらピンチョスはほぼ残り物で選ぶ余地もなく、最後の1個だったものはバゲットも生ハムもパサパサだった。
それに、すきっ腹に白ワインを入れたせいか、すぐに気分が悪くなり、そのセットを食べると店を出てホテルに戻った。
「あとでお腹減るやん。大丈夫やから、もう少しいよう」と言ったが、顔を青白くしている私を見て、夫は「帰る」と言う。「ルームサービスがあるから大丈夫」と、にっこり。私も本当に立っていられなかったので、夫の言葉に甘えて部屋へ戻った。
こういう時、本当に悔しくなる。自分がイヤになる。元気になりたいと心から思う。
部屋でゆっくりしていたら少しよくなったので、温浴施設へ行った。ここはロート製薬と共同開発している薬草湯が楽しめる。
一般の人が夕食を食べている時間帯だったこともあり、お風呂はすいていて、ゆっくり温まることができた。シャンプーがものすごく薬草臭かった。(でも髪には良さそうだ)
8時を過ぎて、さすがにお腹がすいてきたので、ルームサービスでパエリアを1皿注文した。3分の1ほどもらって、とりあえずは満足。夫も三重のクラフトビールなどを楽しんでいたのでホッとした。
翌朝、施設内にある店「コンフィチュール アッシュ」に移動して朝ごはん。実はこの朝ごはんが一番の楽しみだったのだ。
「コンフィチュール アッシュ」は人気パティシエの辻口博啓氏がプロデュースしたお店で、朝ごはんはフレンチトーストとスイーツビュッフェ。なんとも魅力的じゃないか!
フレンチトーストのお皿は各自に運ばれてくるが、スイーツと飲み物は好きなものを好きなだけ自由に取りにいける。
私は全種類どうしても食べたかったので、とりあえず全種類取ってきて、夫と半分ずつ食べる作戦をとった。お腹に余裕があったら、おいしかったものをもう1個いったるで!という、食いしん坊大作戦。
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フレンチトーストのボリュームが結構あったので、結果的にはスイーツ一巡しかできなかったのだが……。
おいしかったので、大満足!
11時のチェックアウトまで部屋でゆっくりし、その後はVISONのいろいろな店を見てまわった。
三重県や市のお金がかなり入っているんだろうか。こんな施設、よくつくったなぁと思うほどすごい。山ひとつ使ってる。
前日と同じく、やはり日帰りの遊びに来ている人が大勢いて、出る頃にはもう駐車場もほぼいっぱいだった。
私たちは目的の「なばなの里」へ!
青空が広がる秋晴れで、暑いくらいだが気持ちよい日だった。お花を見るのにはちょうどいい。花の開花も「見頃」のはずだ。
私はどうも「見頃」をはずしてしまう傾向にあるので、今回は何度もホームページの開花情報を確かめておいた。
▼以前の「見頃」失敗記事はこちら
さあ、コスモス畑にやってきた!今回はバッチリ咲いている!
コスモスって、どうしてこんなに可憐でかわいいのだろう。花の色も、華奢な茎や葉も、それが風に揺れる様子も、すべてがかわいらしい。
一万三千坪の広大な「花ひろば」に咲き乱れるコスモスを思いきり堪能した。
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しかし、「見頃」ははずしていなかったのだが、「なばなの里」に入場してからずっと気になって仕方がないことがあった。それは、園内のいたるところにコスプレイヤーがいることだ。花をバックに互いに写真を撮り合っている人もいれば、プロのカメラマンに同行してもらって本格的にライティングまでしながら撮影している人もいる。
ほとんど何のコスプレなのかはわからないが、とにかくこちらが自由に撮影しにくいほど、いろんなキャラの人が歩き回っているのだ。
最初は夫と「何かのアニメの聖地なんかなぁ」と話していたのだが、気になったので「なばなの里 コスプレ」で検索してみると、なんとこの日は「なばなの里」でコスプレイベントが開催されていたのだ!更衣室やカメラマンも用意されていて、園内で自由に撮影していいことになっている。
なるほど、それでか~、と納得はしたものの、なんとなく複雑な気持ちになった。だって、私も撮影したい場所でコスプレイヤーさんたちが陣取って、かなり時間をかけて撮影しているのだ。なんとなくこちらが写り込まないように気を遣ったり、撮りたい場所を譲ったりしなければならない雰囲気があった。
とはいえ、せっかくの「見頃」。コスモス、ダリア、バラ、そしてベゴニアガーデンと、様々な花を楽しんだ。いつものように、花を見ているとだんだん元気になってきて、痛み止めなしでも少しもお腹は痛くならなかった。やっぱり花や木々のパワーってすごい。
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さらに、前日から冬のイルミネーションがスタートしていたので、点灯の17時20分を待って見て帰ることに。
私は夜景やイルミネーションに対してそれほど興味はないのだが、規模がすごくて、まるでショーのように見応えがあり、感動した。
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本当に鏡のようだった
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1時間ほどイルミネーションを楽しみ、帰路についた。
お花もイルミネーションもすべてが美しく、ホテルでもくつろげて楽しいミニ旅行だった。
企画してくれた夫に感謝!
なんだかまた元気になった気がする、うん。
「なばなの里」、おすすめです。
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