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モフモフに憧れて、コキアを探して。

少し前に、soraさんが「ひたちなか海浜公園へコキアを見に行ってきました!」という素敵なつぶやきを投稿されていた。
(トップ画像もsoraさんからお借りしました!)

か……かわいいっ!!
赤いモフモフの集団に、写真だけで興奮する私。
色も形も違うけど、ムーミンに出てくるニョロニョロみたいに生きていそうじゃないか。
soraさんも書いているように、手前のコキアは肩寄せあっているように見えるし……。

私は昔から「モフモフ」に弱い。
これは子供の頃からだ。
家にあった毛皮のマットがお気に入りでずっとその上に陣取っていたし、手触りがモフモフというだけで服を選んだりする。ぬいぐるみがいまだに好きで手放せないのも、単純にモフモフしたいからだ。
エレベーターや電車の中で前の人のフードにモフモフが付いていると、無意識に手がそっと伸びてしまい、夫に何度も「こらっ!触るな!」と制止されたこともある。
ウォーキング中にモフモフ犬とすれ違うと、本当は飛びついて「よーし、よーし」と思い切りモフモフしたい気持ちを抑えながらずーっと見ている。

そんなモフモフ信者なので、soraさんのコキアの写真を見たときからすっかり心を奪われ、自分の家の近くにもコキアの丘がないものかと探してみた。
すると、あるではないかっ!
万博記念公園で、ただ今「コスモスとコキアフェスタ」を開催中だという。

緑のコキアも爽やかでいいね!

早速、夫に「万博公園でコキア見たいよ~。お弁当作るから」とお願いすると、夫は「コキア」が何者かもわからないまま、「お弁当作る」の言葉だけで「よし、行こう!」と快諾。日曜日に車を出してくれた。
お弁当は、明太子と昆布のおにぎり、唐揚げ、ポテトフライ、ちくわの磯辺揚げ、玉子焼き、ブロッコリー、ミニトマト。
(揚げ物が多いのは、うちの夫は「揚げ物大王」だからだ。とにかく何でもいいから揚げろ揚げろという、揚げ物があれば幸せという人)

万博記念公園へは車で30分程度。天気の良い日曜とあって、人であふれていたが、どんなに人が押し寄せてもそれを感じさせないほど広いのが、この公園の良さだ。
大きな木のある丘の上にシートを敷いて、まずはお弁当を食べた。
夫は私のお弁当がなぜか大好きで、一口食べるごとに本当に幸せそうな顔をする。それこそ3日ぶりに食料にありついた人のようで、「え?そんなに?」と引いてしまうほどおいしそうに食べるのだ。
そんな夫を見ていると、ありがたくて涙が出そうになる。

まわりを見回すと、緑の中を走り回る子どもたち、シートに寝転んでいるカップル、お弁当を広げる家族などが目に入り、平和だなぁと思う。
うん、今日も平和だ。平和サイコー!

平和な空気を堪能し、お弁当でお腹もいっぱいになったので、いよいよコキアの丘へ向かう。
園の案内を見ると公園のかなり端のほうだ。コキアの丘を目指すたくさんの人たちと一緒にひたすら歩いていく。
「何を見るんやったっけ?」と夫。
「コキアって言ってるやん」
「どんなん?」
「赤いモフモフやねん。モフモフの大群よ!めっちゃかわいいねん」
私の力説により、夫も楽しみになってきたようだった。

10分ほど歩き、ようやく「フェスタ」ののぼりが見えてきた。
ここを曲がって上ると、一面にコキアが……!!

え?これ?

なんか違う……。

そう、もう見頃は過ぎてしまい、色が抜けてすっかり枯れてしまっていたのだ。モフモフ感はあるっちゃあるけど、なんかちょっと違う……。言いたくないけど、ほうきの先みたいだ。

がっくりしてしまったが、隣にコスモス畑が広がっていてきれいだったのが救いだった。薄いピンク、濃いピンク、白、オレンジ、黄色など、いろんな色のコスモスが咲いていた。
コスモスって「可憐」や「乙女」という言葉が似あうなぁといつも思う。

広いコスモス畑で、12万本も植えられているそうだ。
写真を撮りながら歩いていると、またコキアの群生があった。そこは少しだけ赤いものも残っていた。

ちょっとだけ色づいていた

思っていたのとは違ったが、とりあえずコキアとコスモスを見ることができたので、帰る頃には満足していた。
ちょうど「ローズフェスタ」もやっていて、バラもきれいだったし。

最後に、敷地内にある大阪日本民芸館に入り、秋季時別展「濱田庄司と柳宗理ーふたりの館長ー」を見た。(私は陶芸家・濱田庄司が大好きだ。)

そんな感じで、平和なお弁当タイム、コキアとコスモスとバラ、陶芸鑑賞と、10月最後の日曜の午後を満喫した。
帰りの車の中で、来年はもう少し早い時期に行って、今度こそ赤いモフモフのコキアを見ようと決意。
そう、「来年の楽しみができた」と思えばいいのだ。

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