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【治療日記11】頭痛と倦怠感の中、原稿を書く

19日に初めて熱が出て、翌日も37.9度までは出た。その翌日は37.2度くらいで、それからはもう平熱。
とりあえず発熱期間は終わったらしい。それはよかったのだが、熱が下がったくらいから今度は頭痛がひどくなった。

実は私は熱だけでなく「頭痛」というものもあまり経験がない。偏頭痛に悩まされている人が「辛い」という気持ちがようやく理解できた。
頭痛、辛いね!

こうやって考えてみると、自分はガンになるまでほとんど「痛み」を経験してこなかったんだなと思う。若い頃から生理痛もほぼなかったし、女性に多い便秘もしたことがなかった。
せいぜい食べ過ぎで胃が苦しいとか、飲み過ぎで気持ち悪いとか、それくらいだ。
こんなのは自業自得だけど、自分でどうにもならない痛みやしんどさって、辛いものだなぁと改めて思った。この歳になるまでそれを知らなかったなんて、ある意味、幸せな人間なのかもしれない。

まあでも、一生分くらいの痛みがこの2年くらいに集中してやってきたわけで。それはそれで、なかなか辛いものだ。
頭痛のせいで仕事ができない。そして、異常に眠い。昨年から睡眠導入剤がなければ眠れないようになってしまっていたが、最近は飲まずに眠れている。寝ることで体が回復しようとしているのかもしれない。(鬼滅の禰豆子みたいな?)

あと、良い変化をいうと、お腹の痛みがかなり減った!!
これまでガンの疼痛を抑える痛み止め(トラマドール)を1日3錠飲んでいた。プラス、ロキソニンも3錠。
それが、先日久しぶりに24時間以上トラマドールを飲まずに過ごした。それも1日1錠で済み、今日も24時間ぶりに飲んだ。今日は2錠。
確実に飲む量が減っている!これはお腹の痛みから解放されつつあるということだ。やっぱり治療が効いて腫瘍が小さくなっているからなんだろうなと思う。

月曜から2回目のキイトルーダ点滴で一泊入院する。これからまだどんな副作用が出てくるのかわからないけど、とりあえず良くなっていることは確かなのでやる気満々!

今はとにかく早く仕事を終わらせて、好きなだけ寝て、心からのんびり療養したい。
3月にやらないといけなかった原稿は、残り一本になった。でもこれが大物で時間がかかるし、頭も使うので、かなりキツイ作業だ。
1日18時間くらい布団の中にいて、動けるわずかな時間でパソコンに向かえるのは3時間くらい。本当に命削って書いている感じだ。
ちなみに、この治療日記は毎回布団の中で寝ながらスマホで書いている。それも3、4回に分けて少しずつ。

今朝、クライアントのE本さんから
「体どうや?無理せんでいいで。こっちはどうにかなるから。ソロリソロリでやりや」
とLINEがあった。
心根が優しいんだよなぁ、この人は。

夫に「そんなタメ口で話せるのっていいよな。クライアントっていうより仕事仲間やな」と言われ、本当にそうやなと思う。
同じ釜の飯を食った、というのとは少し違うかもしれないけど、全国80カ所くらいは一緒に取材に行って、そのたびに一緒にお酒を飲んで話していたら、いつの間にか仲間意識が芽生えていた。それはカメラマンさんにも言えることだけど。

ここ数日、頭痛と倦怠感でしんどすぎて、ちょっと仕事に対して焦りと不安があったけど、今朝のLINEですごく心が楽になった。
無理せず、ソロリソロリでやろう。
それでも私は間に合わせるし、万が一どうにもならなくなっても対処してくれる人がいる。
そう思ったら、まだまだ頑張れる気がしてきた。
寝たり起きたりしながら書いたなんて信じられないほど、いいものを書いてやる。

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