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プロセスの複数同時実行ができる? - オブジェクト実行モードについて

みなさんこんにちは。ルビーです。

本日はBlue Prism のオブジェクト実行モードについて見ていきたいと思います。

Blue Prismではコントロールルームでプロセスをリソース(ランタイム)に割り当てることができますが、既にリソースにプロセスが割り当てられている状態で、さらに追加でプロセスを割り当てしようとすると、このようなエラーが出てくるのを見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

私今忙しいですエラー

すでにリソースが他のプロセスの作業を実行しているので、今追加されたやつはもうできないですよというエラーですね。

ですが、実際は設定によって同一のランタイム上で複数のプロセスを実行することが可能です。
それがオブジェクトの実行モードです!

オブジェクトの実行モードとは

オブジェクトの実行モードは、オブジェクトを開き、初期化アクションの左上の四角をクリックすると設定ができます。

オブジェクトスタジオの初期化アクションページ
情報ページから実行モードが見える

実行モードには3つ種類があります。

  • フォアグラウンド

  • バックグラウンド

  • 排他的

説明を見ると。。。

フォアグラウンド:このオブジェクトで同時に複数のインスタンスを同じリソース上で実行しないようにする場合は[フォアグラウンド]に設定します。このビジネスオブジェクトはその他の[バックグラウンド]のビジネスオブジェクトと同時に実行できます。

と、ちょっと難しいですよね。。。

簡単に図にしたのがこちらです。
それぞれ使っているオブジェクトの組み合わせで、プロセスが同時実行可能かが変わってきます。

新規で作ったオブジェクトは、デフォルトが排他的になっているため、さっきのようなエラーが出ます。

同一のランタイムリソースで同時に開かれると困るアプリがあれば排他的、バックグラウンドで順次実行する場合はバックグラウンドなど、いろいろな組み合わせができますね。
ちなみに、Blue Prism の標準VBOも見てみたのですが、VBOによって実行モードは異なっていたため、中にはバックグラウンド実行ができるものもありました。

重要なのは同時実行可能かじゃない、ライセンスなのだよ

その通り、ライセンスですよね。
念のため、全てバックグラウンドで実行して試してみたところ、しっかりライセンス消費がされております。

10同時実行のライセンスを利用

同端末ということでWindowsライセンスの節約になるかもしれませんが、Blue Prismライセンスは消費されておりますので、お気をつけくださいね。