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Blue Prismのキューを使う…ところで、キューって何?(超入門)

Blue Prismによる開発に携わるようになると「キュー」という用語を、よく使うようになります。
Queue、いわゆる作業や処理の待ち行列のことです。

一時記憶装置として使う

Blue PrismのQueueは、機能が豊富です
もしかしたら、その機能の豊富さゆえに、初めて利用するときには、ちょっと敷居が高い印象があるかもしれません。

しかしちょっと待ってください。
せっかく備わっているこんな便利な機能、ガシガシ使わなければもったいないどころか、理想とする自動化の実現は困難です。

まずは、一時記憶装置、つまりデータベースとかファイルに書きだしたり、後で読み取ったりするイメージで使ってみてください。

キューに書き込む

キューの操作はInternal Business ObjectsWork Queuesを使って、簡単に行えます。
データをキューに入れるなら、アクションAdd To Queueを使います。

データの格納先のQueue Nameと、DataとしてCollection(配列)を設定すれば、最低限はOKです。Collectionの中身が、キューの中のアイテム(item)としてひとつひとつ、格納されていきます。
このアクションでは、アイテムのIDがCollection形式で出力されます。

キューから読み取る

キューに入ったアイテムは、メタデータ+データという構造になっています。

メタデータは、
・ Item Key
・ Priority
・ Status
・ Tags
・ Resource
…などといった情報が入っていて(他にもあります)、これらに加えて、キューに入れたデータ(Collectionの中身)が添付される構造になっています。

例えば、以下のようなアクションを作ると、キューの中のデータを取り出して、Collectionに詰めなおせます。

item id(アイテムひとつひとつを識別するために、自動的に割り振られた番号)を使ってループさせています。

また、ここでは、事前定義済みオブジェクトUtility - Collection Manipulationを使っています。Collectionをマージしたり分割するなど、Internal Business ObjectのCollectionsに不足する機能を補ってくれます。

キューの中身を空にする

コントロールからもできますが、以下のようなアクションを作ることでも可能です。

ここでも、item idを使ってループさせています。

まとめ

Blue Prismのキューは、(いろんな機能があるのですが)一時記憶装置として使うことができます。

キューの中身は、メタデータ+データです。
キューにデータを入れたり、取り出したり、消したりできます。

※本投稿は、別ブログで掲載・公開していた内容に加筆・修正を加え再掲載しています。