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1minute七十二候 玄鳥去 (つばめさる)

白露<末候>
9月17日~21日頃

春先にやってきたツバメが、暖かい南の地域へと帰っていく頃。この時期9月20日は「秋の彼岸入り」となります。
お彼岸とは春と秋、年に二度ある行事で、「春分の日」「秋分の日」を中心に前後3日間、計7日間をお彼岸と呼びます。おご先祖さまの供養をするとともに、仏教では修行期間ともされており、お供えだけでなく自分達も精進料理をいただいてみるのも良いですね。

お供えといえば、春の彼岸にお供えする「ぼた餅(牡丹餅)」と秋の「おはぎ(お萩)」。それぞれの季節に咲く花になぞえて宮中に仕える女性たちが呼び始めたためそう呼ばれているそうですが、どちらも もち米とあんこを使用した食べ物である事に違いはありません。
では何がいったい何が違うのでしょう。一番の違いとしはあんこにあるそうで、「こしあん」が春のぼた餅、「つぶあん」なのが秋のおはぎです。収穫したての秋の小豆で作ったつぶあんは皮までやわらく食べられるからだそうですよ。
また、大きさにも違いがあるという説があり、春は牡丹の花のように大きく丸く、秋は萩の花のように小さく上品な俵型にすると言われています。

つぶあんのおはぎ、秋の実りに感謝しつつ季節を感じながら楽しんでみましょう。


七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


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