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1minute七十二候 腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)

芒種<次候>
6月10日から6月15日頃

七十二候でひとつ前の季節には「カマキリ」が主役でしたが、この季節は「ホタル」が主役。
古代中国の人々は、腐った竹や草がホタルに生まれ変わると信じていたためにできた七十二候で、本格的な梅雨の季節となり湿った蒸し暑い空気のなか、蛍が柔らかい幻想的な光を放ちながら飛び交う頃とを表しています。
ゲンジボタルは6~7月頃、ひと回り小さいヘイケボタルは7月頃から姿をあらわします。

またこの頃から雨も多くなりますね。この季節の雨を表現する言葉としては、青時雨(あおしぐれ)、青梅雨(あおつゆ)、喜雨(きう)、白雨(しらさめ)、雨濯(うたく)、神立(かんだち)などさまざまあります。
同じ「雨」でも微妙な現象の違いを感じ取って使い分けている 日本語の感性の豊かさを改めて感じます。

雨の日が多いと つい憂鬱になりがちですが、いっその事この季節のいろいろな雨を楽しんでみるというのはいかがでしょうか。

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七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


© antique blue Parrot Co.,Ltd.


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