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1minute七十二候 蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)

寒露<末候>
10月18日から10月22日頃

蟋蟀が戸口でなく頃。昔はコオロギのことをキリギリスと呼んでいたので、この蟋蟀はコオロギや鳴く虫の総称だそうです。夕方になると、あちこちでリンリン、コロコロ、チチチ…と、さまざまな鳴き声が聞こえてきて風流ですよね。
鳴いている虫の姿はなかなかお目にかかれませんが、確かにそこにいるのだなと思い、耳傾けて秋を感じるのも良いものだなと思います。

七十二候は中国から渡ってきたもので、日本の風土に合わせて今日に伝えられていますが、この ”蟋蟀在戸” は紀元前に中国で作られて以来変わっていないものの一つだそうで、紀元前12〜16世紀の「詩経」に元となった詩が収められているそうです。

はるか昔から、秋から冬に向けてなく虫の声に耳を傾け、季節の変化や生命の儚さを感じてきたのだと思うと 何だか心が動かされますね。

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


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