見出し画像

1minute七十二候 温風至 (あつかぜいたる)

少暑<初候>
7月7日から月11日頃

気温が上がるとともに、南風をあらわす”温風”が吹いてくる頃。梅雨が明け始め蒸し暑い日が増えてきます。

さて、7月7日は七夕ですね。牽牛(彦星)と織女(織姫)が一年に一度天の川を渡って出会えるという七夕伝説は、はるか奈良時代頃に中国から伝来しました。棚機女(たなばたつめ)や織女(しょくじょ)伝説に結びついて裁縫や織物、歌や音楽など諸々の技芸上達を祈る=「巧みなることを星に乞う」ことから「乞巧奠(きっこうでん・きこうでん)」と呼ばれた中国の奠(まつり)が日本で独自の発展を遂げ現在の七夕行事を形づくっています。
奈良・平安時代の朝廷では、この時期に箪笥や着るものを整えたり、文房具や机周りを手入れしたりする習わしもあったそうです。さらに室町時代には、歌、蹴鞠、碁、花、貝合、揚弓、香の七つの競技を行う「七夕法要」という雅な遊びへと発展していきました。

皆さまは、今年どんな願い事をしますか?昔の習わしを取り入れて、この時を機に技芸の上達を誓ったり願ったりしてみても良いかもしれませんね。

もしもこの記事が良いと思ったら、ぜひ❤️を押して応援してください。皆さまからのリアクションをとても嬉しく思います!

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


© antique blue Parrot Co.,Ltd.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?