スニーカーで身を守るという事

昔、海外に住んでいた職場の先輩から、アメリカの肌が白く無い人が高級スニーカーを買う心理について聞いた事が有る。
もちろん全員に当てはまる事ではない話なのですが、成る程と思うところも有ったので備忘録的にここに残します。

スニーカー、靴という衣服の中でも1番汚れ安く消耗しやすい分類に入るこの履き物は、金銭的に余裕がない人にとって心理的にお金を掛けたくないところではないかと思います。
「どうせ、すぐにダメになるのだから」と。
でも、この靴にこそ良い品を取り入れる事で、周りからの目が変わるのもまた事実で「オシャレは足元から」という言葉を聞いた事がある人も多いかと思います。
足元を見るという語源の由来は違えど、靴を見て人間性を値踏みする人は少なからずいる。
つまり、新しい高級スニーカーを履く事で、自分は舐められて良い人間ではないという事を主張しているのだそうだ。
ただ、いくつも家に置く事は経済的に難しい為、新しいコレクションが出たら、履いていたスニーカーを売って新しいスニーカーを買う。
もちろん、ただの新しいスニーカーではダメで、履いてから売っても新しいスニーカーを買える予算を捻出できなければならない。
だこらこそ情報を収集し、時間を割いて限定の人気がでるスニーカーを買うのだそうな。
スニーカーはオシャレ以前に彼等にとっては、武器であり、防具なのでしょう。
もしも舐められたら、平和な日本と違って必要以上に攻撃され搾取される、怖い世界だと思う。
昨今の肌の色問題を解決しようという運動で、こういう心理というか文化が無くなるのかもしれない。
この話の主人公が一体誰なのかまで聞いていないけれど、何となく心に残ったのでここに書いてみました。

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