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ターニングポイントを振り返る

社会に出て17年目ともなると、色々なところに書き溜めたメモやブログなどがあり、振り返ってみると気付きが多いです。今回は「ターニングポイント」についてまとめてみます。
今後、「なぜうまくいったか?」「どんな失敗が活きているか?」について個別に掘り下げていき、いまの自分にも改めて適用していきたいと思います。

なお、各ストーリーの中では無数の失敗をしていますが、ここでは省略し、各論をお話するときに補足していきたいと思っています(^^;

(1) 成果と激励(3年目)

成果も実績も何もなかった新卒入社以来、3年目に入ると、小さいですが営業的な(プロダクトマーケティング的にも)な成果が出始めていました。

DCM(債券発行)に関するものだったのですが、自分の方法論を、他の方でも実践しやすいように、前提となる金融知識・顧客知識と関連資料(提案書やプロダクトプレゼンシナリオなど)を全てまとめて共有していたのです。取り組みを全国に広げた結果として、そのマーケットの顧客数は、3倍に増えました。

もちろん、成果については褒められるのですが、さらに、年末に部署の重鎮の方から、ものすごいポジティブなメッセージをいただきました。

「部署・会社全体をみることのできるマネージャー的なセンスがある」「論理的である」「言われると人一倍改善する」「もっと自信を持って言いたいことを言っていい」「今年の活躍は無敵状態。滅多に褒めない人が褒めていた」「転職してもらっても起業してもいいが、もしそうなら絶対に遺留する」

当時、成果を出しながら、どこかもっといいところがあったら転職しよう!と考えていたのですが、ここまで具体的に評価いただいてしまうと、気持ちとしても充実感たっぷりで、「この会社でもっと取り組んで、この激励に応えよう!」と意気込むことになったのは言うまでもありません(笑)

(2) 異動(7年目)

新卒入社後7年間、同じ部署に在籍し続け、思うところもあって当時は転職活動をしていました。ただ、「社内異動も転職に等しい」と考え、異動希望先(営業推進と事業企画)を2部署書きました。

すぐに兼務で両方ともやらせてもらえました(笑)

営業・営業企画・プロダクト企画・カスタマーサポート・プロモーション・個別プロジェクト・全社プロジェクトを全て横断的に担当することができたのは、ここの数年間です。

さらに、新規事業にも関わらせていただき、多くを学ぶことができました。

(3) MBA/海外(13年目)

35歳になってしまい、いよいよ会社での実務/経験も一巡した感があり、会社の外から新しい知見を得たいという気持ちが強くなりました。そこで、MBAに通うことにしました。子どもが小さかったので、オンラインで学べるBBT大学院を選択しました。

海外営業もやらせてもらえることになり、香港を中心に20回以上、海外投資家やブローカーに日本の金融情報を紹介していきました。

一緒に海外市場をやらせてもらったチームメイト・同僚の皆さんは本当に優秀で、またどこかで一緒に仕事できたらいいな、と心から思っています!

(4) 転職(16年目)

MBA卒業後、自社の海外向けプロダクトを開発したい!と考え、社内にそういうファンクションを創ってグループ横断の活動ができないかと思っていたのですが、空振りに終わりました。諦めずに再チャレンジしようと思っていた矢先に、異動となり、海外担当も外れることになりました。

まぁ次のチャンスを待ってもいいかな」と考えもしましたが・・・

40歳手前にある自分自身の将来、家庭や子育てとの両立、MBA同期など周りの皆さんの様々な挑戦(企業や転職)、新しい仕事へのオファーが色々来る、社内でなぜか「お前の異動は残念だ」という声が上がる状況は、これまでとちょっと景色が違いました

ここで思い浮かんだのが、MBAでの大前研一さんのメッセージです。

「会社に自分の人生を支配させるな」

主体的に自分の人生に責任を持つことことが、「自由である」ということを意味するわけです。そう考えた瞬間に、「これはちょっとのんびり待てない」「一回、この会社を辞めよう」と即決しました。逆に言うと、会社がきっかけを与えてくれたのだと思っています(笑)

(5) 現時点での気付き

現在は極めて柔軟な環境の中で、全く新しい領域に挑戦しています。

もともとは金融情報ベンダーのセールス・マーケティング系のところでしたが、小売系システムのプロジェクトマネジメントやデータ/マーケティング分析に軸足をシフトしました。

(5-a) 基本的に前職の経験はかなりの度合いで活かせる

最初は「これまでの経験が活かせないな〜」と愕然としましたが、MBAで鍛えた思考法で、経験を応用できている部分が少しずつ出てきています。「MBAはビジネスの教養課程である」と思っているのですが、これは本当かもしれません。(BBTがマッキンゼー式だからかな〜)

(5-b) 思った以上に世の中の流れは先を行っている

コロナの流行もあり、世の中の行動・考え方のシフトが一気に進んでいます。「会社の中でどう振る舞うか」という次元だと、本当に井の中の蛙になりかねず、いい時期にチャレンジできたと思っています。

何よりも今の10〜20代のみなさんからはこれから学びっぱなしになりそうです。死ぬまで勉強ということですね。

(5-c) 新しいことへの習熟には、おそらく2〜3年かかる

プロジェクトやあり得る経験を一巡して、仕事のイメージと基本スキルが追いつくまでには、短くて半年、長くて2〜3年かかるのではないかと思います。
ただ、新人時代との違いは、「過去の経験から積み上げていた強みを活かしながら、新しいことにも挑戦する」という動き方ができることです。そういう意味では、自分の持ち味ってなんだろう、というのを度々振り返りながら取り組んでいきたいなと思います。


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