【読書】アイデアのつくり方
はじめまして。UI/UXデザイナーへの転職ため勉強中のShiinaと申します。
勉強と合わせてポートフォリオの方向性を決めるため、こちらの本を読みました。備忘録としてここに記録します。
アイデアとは
アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせ」であり、それを見つけるには「事物の関連性を見つけ出す才能」が必要とのことです。才能とありますが、著者は車の製造のように明確な手順を踏めばアイデアを作り出すことができると書いています。
アイデアを作り出す手順
1. 資料の収集
特殊資料:商品と売りたいユーザーの情報。カード索引法というカードに一つずつ情報を記入し、セクション別に分類していく
一般資料:世の中の様々な事象の情報。スクラップブックやファイルに保存していく
沢山の商品が販売されている現代では、類似品の違いが表面上では分からないことが多いです。ですが、売りたい商品を徹底的に使い込むことで、違いを見出すことができると書かれています。
2. 情報の咀嚼
資料一つ一つを様々な角度で見る
2つの事実を並べて関係性を見つける
関係性を思いついたら紙に書く。突飛でも不完全でも良い。これもカードに書く
関係性が思いつかない程考え尽くし、絶望状態に陥る。絶望状態は、心の中がごちゃごちゃになり、はっきりした明察が生まれない状態
3. 問題の放棄
完全に心の外へ放り出す。こうすることで、無意識で心が考える。その代わり、想像力・感情を刺激することをする
本文で「シャーロック・ホームズが事件の最中に捜査を中止し、ワトソンを音楽会にひっぱりだした」と書かれているのですが、ホームズを全巻読んだ私としてはすごく納得がいきました。
4. アイデアが訪れる
アイデアを探す心の緊張が解かれ、休息とくつろぎのひと時を過ごすと、突然アイデアを思いつく
5. 現実に合う形になるように手を加える
アイデアを理解ある人々に見せて、批判を仰ぐ。良いアイデアは人々を刺激し、成長する
UI/UXデザインに当てはめるとどうなるか
UI/UXデザインを考える際にもこの手順は当てはまるのではないか、と考えています。例えば、アプリの新しいページを作成することを仮定すると、
情報の収集:他社アプリの参考にしたいページを集める。他社のアプリを使い込み、自社アプリと他社アプリの違いをカードにしてまとめる
情報の咀嚼:カードと一般資料の関係性を思いつく限り見つける
問題の放棄:アイデアが来るまで待つ
アイデアが訪れる:ページをラフで作成する
現実に合うように手を加える:同僚等、第三者にページを見てもらい、批判やアドバイスをもらって改良する
最後に
本のボリュームは少ないので、短時間で読めます。それでもアイデアを出す方法が簡潔にまとめられており、とても勉強になりました。
まだ勉強を始めたばかりで至らない点も多いかと思いますが、少しでもお役に立てれば幸いです。
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