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ep. 6-3 : 服屋の価値って?

おはようございます。青木です。

気づいたら半袖がそろそろ気になり始める時期になってしまいました。

さてさて、前回のnoteから少し時間が空いてしまいましたが、前回号では今季のWTC Inc.のテーマやそのテーマをより手元で感じてもらおうという魂胆のもと制作しているアパレルについて解説しました。まだご覧になってない方はそちらから覗いてみてください!

そして今回のnoteはWTC Inc.のその後のお話と、少し脱線して昨今の僕自身の古着観をエッセイしていきます。

WTC Inc. 1995 BOSTON

ボストンシーズンが開始して、はや2,3週間と言うところでしょうか? 初期からWTC Inc.を追っかけてくれてる社員さんたちの名前もそろそろ覚えているので、「あ、この人今回も契約延長してくれたんだ」と言う人事部スタンスでオーダーを眺めているわけでして、本当に毎回感謝しています。ありがとうございます!
そして、今回は久しぶりにルック撮影もちゃんと行って、世界観・コンセプトムービー・アパレル・noteとWTC Inc.メディア揃い踏みでのスタートとなりました。そのせいもあってか今シーズンからWTC Inc.に新規入社してくださる方もたくさんいましたので、やっぱり世界観(支えたいテーマ)を伝えると言う作業は怠ってはいけないなぁとしみじみ感じる部分でもありました。

WTC Inc. RUNNNING SOCKSをお手に取って頂いた方はすでにお分かりかもしれませんが、これ、Crew Capに次ぐ優秀アパレルかもしれません。めちゃくちゃ良いです。

ボディはANVILのチャイナメイドなのですが、使っているコットンはUSAと言うことでふわふわのふわふわです。一足だけお試しで、と言う方が割とその後に追いソックスして頂いたりと結構好評なのでまだの方はぜひその履き心地を体験してみてください。

梱包スタイルは、なんていうか古着屋さんに行ったことある人ならわかると思うのですが、ミリタリーのデッドストック品って紙タグと一緒にポリ袋に入ってるじゃないですか?あれです。

当時の空気を一緒に含んでいて開けるその瞬間だけ1990sを感じれるよねー、みたいなあの高揚感が好きでコンセプトソースにしてみました。

そんなこんなでまだ少量ストックありますので、ぜひというところです。


最近服屋で買い物失敗した?

春夏になってからと言うものの、セレクトショップしかり古着屋しかりオフラインのお店に対してすごく冷静な目を持って観察している青木です。それは買い控えみたいな捉え方ではなく、ファッション産業は循環・サイクルを凄く重要視してしているところがありますので、トレンド(流行)の有無に関わらず目の前の洋服たちが消えては現れ、あそこの店でアレが出た、ここの店なら在庫がまだある、みたいな目線が常に右往左往するものだと思っています。そのサイクルを一歩引いた目で冷静に観察していると、やけにダサい服(時代に即していない提案)みたいな服がここ数年めっきり減ったよね、という観測結果でして、これは前から言ってますが由々しき問題だなぁと思っています。


言葉を選ばすに言うと、ダサい=ファッションの感覚が数年前のまま止まってしまっているか、自分が普段着ているジャンルからかけ離れたスタイリングになっている、だと思います。

前者を変えるのは楽勝で、実際ダサい人というのは服をデザインだけでしか見てない確率が高いので服の持つ社会的な機能だったりとか、バックグラウンドに潜んでいるデザインの歴史、自分では産めないようなスタイリングを提案することで「服のコミュニティってこんなに楽しいんだ!」と思ってもらえると思います。経験でいうと。

後者の立ち位置的には、最近はそういう尖ったダサい人って本当に減っていて、そういう偏向なファッションをしている人ほど予想つかないほど深い知識だったりとかカルチャーの奥底から追っているので面白い確率が高いのですが、これだけファッションのトレンドが長くなってくると(一つのトレンドが衰退するまでが長い)、そもそも循環がないので時代に取り残される人も少ないしみんな時間をかけて正解を定着させていくのです。

お店側もこれを置いておけば売れるでしょみたいな定番ジャンルばっかりになって、チャレンジングな仕入れが難しくなっていきます。時代が求めてないものを置いてても、お客さんは離れるし在庫は溜まっていきますのでね。

なので僕がこの夏に提案したいひとつの考え方が「普段着ないジャンルについてもう少し財布の紐を緩めてワクワクしよう」です。(笑)

それはなんであれ、普段シンプルなモノトーンが多いのであればイロモノにチャレンジしてみる、1990年以降の比較的新しい時代感が好きな人でも50年代60年代の服に袖を通してみる、みたいなことです。実際に着て買わないと失敗もないので得るものも失うものもないかなって思います。

夏は服自体のお値段も冬よりは抑えめなシーズンですので、チャレンジ期間にするにはバッチリかと。

てな感じです。おおよその古着屋さんの声は代弁できてると思います。


6月は準備期間

WTC Inc.的にいうと、6月は夏に向けての制作期間ということでコンセプトから実際に販売するアパレルを練りに練っていく期間です。8月にはやる気を出して大阪で単独イベントでもやってみようかなと思っていますので、少し大きい仕掛けもアイデア出しできればいいかなーと思いながら。noteの更新もなかなかお粗末な頻度になってしまっているのでもう少し日常のヒント的なレベルから綴っていけるように頭使って生活します。(笑)

ではでは、ソックスマジで良いのでお一つどうぞ、な回でした!



so close to you,
WTC Inc.

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