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ep. 3-12 : 服の"サイズ"について考える

こんにちは、ここ1週間で親の仇かと思うほどに急激に寒くなりすぎてて正直冬企画の準備をすごい焦っている青木です。

#正直に話すよ
#まだサンプルしかできてないの
#でもnoteはきちんと順を追ってお話を展開していきますので
#ご安心ください
#動きがあったらすぐに書きます

今日は少しWTC Inc.のストーリーから離れながら「サイズ」について少し僕自身も考えてみたいと思います。

古着の"サイズ"とブランドの"サイズ"

皆さんが服を買うときの判断基準として、サイズが合っているということはどのぐらい重要でしょうか?

また個人的には服のサイズが「合う」ってすごい抽象的な話だなぁと思っています。なぜかというと、お洋服を着る上でTPOを考えたり一緒にいる相手に合わせたスタイリングの中で一概な正解というサイズは無いと思っていて、そこが服の面白さでもあると思っています。

結婚式にレザージャケットで行く人は稀ですし(多分)、コンビニに行くためにわざわざフルセットのスーツを着る人もレアだと思います(多分)。

そんな議論の中で、まず第一に分けて考えた方がいいセクションは「服の購入元」ですね。新品屋さんのブランドの服は基本的に同じ規格で、肩幅や着丈や身幅が決まっていてその規格から大それたサイズの製品は不良品(用語でB品)として扱われます。と思えば、昨今のファッション業界のサステイナブル問題やトレンドに後押しされる形で、古着屋へ行く若者も増えたんですが、古着屋で買える服には一見サイズの規格というものはありません。なぜなら古着屋へ置いてある商品は"異なる様々なブランド"の"同じような形の服"だからです。例えば例外として、コレクティブなアイテム(ミリタリーのデッドストックなど)には規格があって生地が伸びたり痛んでなければ同じサイズの中から選ぶこともできるでしょう。

無意識のうちに「古着屋で買う服には正確なサイズは求めず試着や表記寸法で選んでも良い」というマインドが働いていますよね。

しかし新品のブランドで服を通常買っている方達は「サイズ」に対して多少なりともこだわりを持っているので、前回買ったこのシャツよりも袖丈が長い、襟元が少し詰まって思える、という現象に陥りがちです。それはわざわざ高いお金を出して「自分に合う完璧な服を買いに来ている」からじゃないかなぁと個人的には推測します。

そういう方達が古着屋へ行くともう地獄です、だって原則として古着屋では同じ製品に2度と出会えないから。(笑)

もちろんマイサイズを追求していくのもファッションですのでそれはそれで大いにアリな楽しみ方だと思っています、その上で服飾文化を楽しむということは、ターゲットを定めすぎず今存在するサイズでいかにカッコよくなれるかにチャレンジすることでもあるかもしれません。

その幅が広ければ広いほど、新しいフィールドを楽しめるかも。ですね。

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僕の"サイズ”ヒストリー

かく言う僕も、ファッション業界の色々なストリームをかじってきたので、その辺りも少し共有できれば面白いかなと。

僕がまず最初にハマった「服」がスケーターカルチャーでした。完全にアメリカ西海岸の影響を受けて、当時すでに解散していたHi-standardにハマり、その楽曲やPV中に、Dickiesのハーフパンツ、VansのOld Schoolなど今のポップストリートシーンを牽引するアイテムたちがあり、それを好んで着用していました。今思えば、ABCマートでOld Schoolが売られていなかった(もしかしたら岡山だから?)ので、Old Schoolを欲しいと思うと古着屋さんへいくしかなかったんだと思います。その当時は自分に合う「マイサイズ」を好んで着用していたかな。そこから青木少年はヴィンテージの道を突き進むことになります。

【90s’〜現在】HIP HOP、ストリート系のファッション遍歴を再確認しよう【西海岸編】 _ 音楽ライターになりきり隊

その後、古い服にハマりました。古いというと、1930s~1950sのアメリカンヴィンテージたちです。もちろん高いので、大学生になってアルバイトを始め少しずつ良い服と触れ合う機会が増えていきました。僕は学生時代が京都だったので、よくBMCやHomiesに行ってましたね。BMCではその後アルバイトをすることになります。ヴィンテージというと小さいサイズが多い上に、僕は身長が185もあるので、なかなかアイテム選びに苦労した記憶があります。当時は上が少しジャストで、パンツをワイドに履くスタイルだったと思います。

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その後古着屋さんのアルバイトを経て、社会人になった僕は、Instagramをスタートさせていたのでトレンドのサイズ感を好む人間でした。上も下もビッグシルエット、モノはmade in USAみたいな感じで。まぁ確かに185cmのビッグシルエットなので向こうで言うとXLぐらいなんですが、それでも当時が一番サイズ選びに苦労しなかったと思います。アメリカのMen's XLはブルーオーシャンでした。

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そして、現在、少しオトナになった僕はサイズの選び方を少し工夫するようになりました。厚手のスウェットやインナー、ニット類はジャスト。アウターはワイド、パンツはタイトかジャストみたいな感じです。例外ももちろんありますが、今手持ちのアイテムたちは向こう10年着ると思うので、30~40歳の自分でも着れそうなアイテムが今のノリって感じです。


もちろんアイテムごとにもよるし、TPOにもよりますが、ファッションを構築していく上でいろんなサイズを実際に着てみて、自分の空気と照らし合わせて実験してきた経験が大事なんじゃないのかなぁと振り返ったりします。


サイズを合わせる→サイズに合わせる

なので、皆さんも失敗してもいいと思うので、サイズに囚われないピックアップをしてみてはいかがでしょうか?思いの外収穫があったりします。

「いつもはパーカーLだけど、M着てみようかな」

「シャツはジャストだけど、スウェットはビッグシルエットかな」

サイズに合わせて自分のファッションを構築するのではなく、自分がその個体のサイズに合わせてファッションを組み立てる。そうすると、もっと面白い服の世界に入れるかもしれません!


次号は、 いよいよサンプルから上がってきたWTC Inc. 冬企画のお披露目です!お楽しみに!

刺繍とシルクスクリーンの2本立て、新たなパターンも試作中なので今回も豪華です〜!

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so close to you,
WTC Inc.


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