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スウェーデン備忘録⑮:こりゃ好きな街ランキング上位に入りますよ…

ども、青いヤギです。
今日のヘルシングボリは雨かつ風が強いです…

外出た瞬間終わったわ、なんてもんじゃありません(´・ω・`)

今日はスウェーデンの小さな街に住民に行ってもらったセルフガイドツアーについて紹介していきます!
(時系列的に、ヘルシングボリに行く前のお話です、こんがらないようにしますがあらかじめあらかじめご了承ください。)

ちなみに、今日のストックホルムの日の出は7:03、日の入りは18:28です。


ビーチと要塞が綺麗な街、ヴァールベリ(Varburg)

今回はスウェーデンの小さな街、ヴァールベリ(Vatburg)についてです。
イェッテボォㇼから電車で40分ほどで着くこの街は人口3万5000人の小さな街。
駅を出たらすぐに港が見え、車で少し走ればビーチが見える、自然に囲まれた場所です。

ただ…風が尋常じゃないくらい強い…𓏲𓂅🍃 Σ(゚ロ゚;)ブオォォ!!
轟音で隣の人の会話もろくに聞こえないくらいです…
その日は一段と風が強かったらしく、ヘルシングボリや地物と風が可愛く見えます…。

なぜ、この街にきたのか。

それは、現地の人と本格的に話す機会をもらえたからです!
名前はAndersさん。

このバールベリ出身で、今はエンジニアと民間の潜水士をやっています。
日本にも語学の勉強のため数年渡航されていたのだとか。

なのでたまに「三軒茶屋」や「芝浦」とこっちで絶対に聞かない単語が飛んできて、ついほくそ笑んでしまいます笑

特に面白かったのが、ヴァールベリ要塞(Varberg Fortress)。

出典:https://museumhalland.se/en/varberg-fortress/

1618年に建設されたこの城は、デンマークとスウェーデンの領土争いで何度も宗主国が入れ替わっています。
その名残か、要塞の情報には砲台が未だに残されています。
おもしろいことに、銃口は万が一に備えて、被害を最小限に抑えるため道路に向いているらしい。

海に近いほど地価も高い…日本と違うヴァールベリの土地利用事情

こういう細かい配慮、好きです…(๑•̀ •́)و✧

砲台が設置されている場所から見た景色。絶景でした…

海に要塞が立っている。
これも日本ではなかなか見ない土地利用で面白いなと思いました。

日本には、海に面した要塞というものがさほどありません。
強いて挙げるなら今治城でしょうか🏯
海に面した要塞として知られていますが、城を出たらすぐに崖と海という立地にはなっていません。

そしてこちらが、日本の百名城の分布。

参考:https://www.asahi-net.or.jp/~HD2H-HRUC/travel/castle/100joumeguri.htm

大半は自然の要塞も兼ねて内陸にありますね。
そして海に近い城はいくつかあるものの、海と面しているものはほぼないようです。
(訂正あればご指摘お願いします)

日本は文字通り、海の外(=外の国)からの侵攻が少なかったんですね。
一方スウェーデンは、こうして海に面する形で要塞を建て、隣国の強襲に備える。

日本では感じにくい、外的に侵攻される緊張感というのは、少し感じる不思議な体験でした。

この話をAndersさんに呟くと、土地価格も日本の基準とは異なるということ。
東京などの大都市圏では、駅に近いほど、商業施設に近いほど地価が高くなる傾向にあります。

一方こちらは、海に近ければ近いほどいいらしい!
実際、ビーチの周りに行くと、内陸出身のスウェーデン人の別荘がたくさんあるとのこと。

おそらく僕の地元とかではまた物価事情は異なると思いますが、スウェーデン人との価値観の違いは価格に表れているというのはとても面白いと感じました。

現地の慣習、フィーカ(Fika)と最近のスェーデン事情

要塞やビーチを回った後は、アンダースさんの自宅に招待してくれました!
ここまで手厚くもてなしてくれるとは思っていなかったので、すごくびっくりしました…( ;  ; )

自宅には奥さんと、最近1歳の誕生日を迎えた男の子!
生まれながらにして金髪でした…黒髪男児からしたらそれもやはり不思議です…

そして自宅ではFikaというスウェーデンのティータイムで談笑。
これはお昼すぎに、甘いものとコーヒーを嗜みつつ、団欒をするという習慣です。

「イタリアやスペインのシエスタと似てるの?」と聞いたら

「あんな飲んだくれと一緒にしないでくれ( ̄^ ̄)キッパリ」と両断。
なんか、イタリア人とスウェーデン人は相性が全く合わなかったある映画を思い出します…笑

車の中でもですが、ここで聞く話がこれまた面白い。

・スウェーデンの経済は現在日本同様不況の状態。そのため通貨スウェーデンクローナもすごく弱くなっており、最近ようやく少し改善されたとのこと。
確かに、ユーロのような為替変動はほとんどなかったな…そういうことだったのか。

・日本から見れば、スウェーデンは他の国より移民を擁護する国。しかし昨今は移民が急増。家族で引っ越してくることに加え政府の補助金だけで暮らすことが多く、スウェーデン人はかなりピリピリしているとのこと。

・移民の流入が相次ぎ、都心部を中心に犯罪も増加傾向にあるらしい。そういえば、ストックホルム到着初日に発砲音が聞こえたけど、あれは本当に銃声だったのかも…と後から少し怖くなりました。

・隣国との関係性はひどいわけではないらしい。特にノルウェー人とはお互い言語が誓っていてもそれとなく通じてしまうらしい。国の言語も違うのに話が通じるのは、日本人では滅多にない体験ですね…

・ヴァールベリは電車の踏切音がうるさいという住民nのクレームが相次ぎ、現在電車を地下に通す作業が進行中。結構金持ってますねヴァールベリ…

・金髪の赤ん坊でも、生まれた時はわずかに茶髪。そして日に当たるにつれて次第に金髪になっていくらしい。

・Andersさん、ゲームが大層好きらしく、ダークソウルシリーズは特にハマっているとのこと。お部屋にはなんと設定資料集も!
日本のゲーム、恐るべしです…
(おすすめを聞かれたのでティアキンを勧めてきました👍)

本当に優しい家族でした…

帰り道でのことです。
ガイドツアーから自宅での団欒と、あまりにも熱い待遇だったので、

「なぜそこまでもてなしてくれるの?」とつい聞いてしまいました。

すると

「現地の文化を知るには、やはり現地でできる体験と生活に触れることが大事だと思うんだ。日本でも花見や寺社、クラブなど、いろんな日本人の友達に招待してもらったおかげですごく日本が好きになれた。僕はただそれをやっただけだよ。」

……Andersさん(´;ω;`)

込み上げてくるものがありました。
いかんせん、現状観光客として来ているこのスウェーデン。

現地の人との対話はかなり興味本位で聞くことが多く、自分から情報をゲットしないと何もできない環境です。

同時に、現地の方から興味を持ってもらえることは、なかなか難しいというのも事実。

なんせ外部の人ですから…

でもだからこそ、こうした暖かい歓迎をされると、
人との交流の温かさを、しみじみと感じさせられます…

日本に来る外国人がいたら、また何か困っている人がいたら、こうしていろんな場所に案内して、いろんな暖かい体験を共有できたら、と強く感じました。

本日はこの辺で終わりです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!



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