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難しいことを簡単に伝えることの重要性

みなさん、こんにちは。

今日は、「難しいことを簡単に伝えることの重要性」というテーマでnoteを書こうと思います。


以前、建築設計事務所で働いていたときに、特に気をつけていたことがあります。それが、タイトルに書いた、

「難しいことを簡単に伝えること」

です。


クライアントに対し、設計内容や、工法、材料など、思わず専門用語のオンパレードになりそうな説明をするときに、どれだけわかりやすく伝えることができるのかは、建築士としての技量の一つだと僕は考えていました。

難しいことを、そのまま伝えた場合、どうなるでしょうか。

クライアントは、内容の理解ができず、内心ポカーンとするしかなく、本当に内容が適正であったとしても、

「この人に任せて大丈夫だろうか。全然きちんと説明してくれないし。専門用語ばかり使って、騙そうとしているのでは?」

などと疑心暗鬼になってしまうケースもあります。

そのため、どれだけ難しい内容であっても、聞き手が理解できる言葉に変換したり、わかりやすい例え話をして、簡単して伝える必要があるのです。


これは、公務員になってからも同様です。

というか、公務員になってからの方が、より意識しています。


公務員は、法律や条例に基づいて仕事をしていますが、一般の方で、日頃、法律や条例を意識して生活している人は、ほぼいません。

しかし、公務員が市民に説明するときに、

「○○法にこう書いてあるからできません」

などと言った説明をする場面が多々あります。

言っていることは決して間違っていないのですが、それを聞いた市民が、

「そうだったのか。なるほど。よくわかったよ、ありがとう」

と言って帰るでしょうか。そんなことはありません。下手をすると喧嘩になる可能性だってあります。

法律に書いてあるからではなく、そのように法律で規定されている意味をわかりやすく説明する必要があるのです。

法律や条例の条文ではなく、内容を伝える必要がある、ということです。

そして、これはただ法律や条例を勉強するだけではできません。市民に簡単に説明できるようになることを意識して勉強しないと、身につくことはないのです。


どれだけ立派なことを言っていても、どれだけ正論を吐こうとも、相手に伝わらなければ何もなりません。

言葉というのは、コミュニケーションツールなのです。

同じく、文字もコミュニケーションツールなのです。

そのため、何かの専門家が、専門外の人に説明するときに、相手が理解できるように伝えられないのは、伝え手の責任がかなり大きいのです。


このことは、忘れがちになりますが、独りよがりにならないためにも、改めて肝に命じようと思い、noteにしてみました。

それでは、また。


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